調査データ

コロナ禍での薬剤師の苦労。薬剤師104人に聞いてわかった今後の課題

  • 2021.04.9

2020年は、COVID-19(新型コロナウイルス)によるパンデミックから始まり、今もなおその脅威は続いています。

未知のウイルスに、十分な対応策がないまま対応しなくてはならない医療従事者。
その苦労は計り知れないですね。

病院や薬局・ドラッグストアなどで働く薬剤師さんたちも、多くの苦労やストレスを抱えたことと思います。

そこで現場で働く薬剤師さん104人に対し、コロナ禍で大変だったことやコロナ禍での会社の対応についてアンケートを行いました!

アンケートからは共通の悩みや苦労、会社ごとの対応の差や問題点が見えてきます。

  • コロナ禍で大変だったこと
  • コロナ禍で会社に対応して欲しかったこと
  • コロナ禍で実際に会社に対応してもらったこと

この3つのアンケート回答について、回答数が多かった順にご紹介していきます。
ご自身の会社での対応と、比較してみてくださいね。

新型コロナウイルスとの戦いは、ワクチンが完成して治療方法が確立するまで終わりません。
アンケートの結果から、今後の感染症への対策や会社・個人が取るべき対応が見えてくると良いなと思います。

対象者:薬剤師の男女104人
調査方法:クラウドワークスによるインターネット調査 1 2
調査期間:2020年6月21日~7月5日
アンケートの回答全文はこちら

現場で働く薬剤師がコロナ禍で大変だったこと

まずはコロナ禍で働く上で、どんなことが大変だったかを伺いました。
(複数回答可)

これほどの大規模で底の見えないパンデミック。
自分自身も感染の不安がある中、手探りで働くのは本当に苦労が大きいですよね。

現場で働く薬剤師さんが大変だったことを、回答が多かった順に紹介していきます。

感染への不安 23人

自分が感染源になることを避けるため、毎日2回検温していました。
女性かつ平均体温が高いため、生理前の高温期などはびくびくしていました。
会計も薬剤師がしているため、お金を触るのが怖かったです。
混んでいるときに毎回消毒はできず、嫌でした。

自分が患者から感染してしまわないかが不安で、いくらマスクをしても咳をしている方が来ると対応するのが怖かった。

コロナウイルス感染疑いの患者さんと対応することになったとき、もしくは対応してたとわかった時の心理的負担がありました。

マスクや消毒剤の入手困難 21人

普段から使用しているアルコール消毒剤やマスクも手に入りにくくなり、マスクは一時期2日に1回の交換で使用しなければならない程品薄になりました。
毎日数多くの患者様と触れ合う職なのに、これではいつか絶対にコロナにかかってしまうと思いました。

マスクも数週間分しかない。まるで、竹やりで戦争に挑んでいくようなものですよ。
私たちも感染して命を落としかねなかった。

会社からのマスク、アルコールの支給はなく、感染した場合も有給消化になると言われたため自分で身を守るしかなかったことも辛かったです。

薬剤師と言っても、1人の人間。
感染の不安を抱えて働くのが大変との意見が、一番多かったです。
家庭で使う分のマスクや消毒剤を確保するのも大変なのに、仕事の分も用意するのはかなり苦労したことと思います。

コロナ禍での服薬指導や普段とは違う業務 17人

ビニールカバーが声を遮ってしまい、投薬時に何度も聞き返すなど苦労しました。
高齢の耳が遠い方には、いつも以上に声を張らないとならず疲れました。

ゴーグルやフェイスシールドを用いて仕事をしなければならず、一包化の監査をするのが一番しんどかった。

薬局内を徹底的に消毒し、備品も新調したりと時間と労力を伴いました。

0410対応 16人

電話での医療機関受診が可能となった関係で、新規の患者さんの処方箋を受けることが増えた。
伴って薬の数の不足やもともと在庫していない薬の手配など、薬の発注に関わる業務が増えたこと。

0410対応は服薬指導が対面ではなく電話口で行うため、お薬の実物を見ていただきながら説明することができませんでした。
患者様が感謝の気持ちを伝えてくださる反面、通信販売の一貫のような感じで薬剤師を扱われたことは非常に悲しかったです。

電話診療で処方箋をFAX送付される患者様が増えたことで、薬剤の郵送や電話での投薬などいつもと異なる業務が増え、他の業務が圧迫されました。

普段から忙しい薬剤師業務。それに加えて消毒や特殊な環境での服薬指導。
苦労やストレスを感じた方がほとんどですよね。
突貫的に始まった0410対応もルール決めがあいまいな部分があり、苦労された方も。

県外の病院からのFAX処方箋の対応が個人情報保護の観点から実名を教えてもらえず、対応に困りました。実際に薬局に患者さんが来るまで正確な情報がわからず、レセコンの登録も歴の確認もできませんでした。情報開示については改善の余地があるかと思います。

制度上は処方せんの個人情報をふせる必要はないと思うのですが…。
臨時対応とは言え、現場が動きやすいようにルールを決めて欲しかったですね。

患者さんからのクレームやトラブル 14人

薬局に薬を取りに来た患者さんがコロナにかかりたくないから早く薬を出せとうるさかった。
こちらは薬の説明をさせてもらったら帰ってもらっていいのに、ひたすら自分がどれだけ早く帰りたいかを聞かされて話が先に進めにくかった。

マスクをしている患者としていない患者の間でトラブルになりかけた。

耳の遠い高齢者には電話での服薬指導は理解できず、結局自宅訪問することもあった。
訪問時はアルコールの原液をかけられ、手荒れを起こしそうになった。

今までに経験がないパンデミックの中、患者さんもピリピリしていましたね。
不安なのは皆同じなので、落ち着いて行動して欲しかったです。

業務量が増えた 13人

従業員間の接触やソーシャルディスタンスを取る中で働く人を減らすしかなかったが、処方箋の数は逆に増えて残業が酷かった。

休校で休まないといけなくなった方の代わりに、勤務しないといけなくなったこと。

普段から人員不足だったのに、コロナの影響から外来患者の減少による利益の減収となり派遣社員の雇用が中止され、更に人員不足が悪化した。

マスクや消毒剤を求める人への対応 9人

ピーク時にマスクや消毒薬を求める人の対応。外来が忙しい時間帯に、張り紙をしているのにも関わらず、マスクはないのか?としつこい人もいた。

テレビ番組で紹介された喘息治療薬や消毒薬についての問い合わせがあまりに頻繁におき、同じことを何度も回答することに疲れていました。

マスクの販売はやはり困りました。
特にマスクないと中には怒る方もいて、一番ひどい例だと一時間以上文句ぶつぶつ言って帰る人もいました。

ハッキリ言って、マスクや消毒剤不足に薬剤師の責任はありません!
患者さんやお客さんに責められた方、本当にイヤな思いをしましたね。

収入が減った 4人

ボーナスがかなり減らされることになりそうです。
金銭面で、やはり医療機関は打撃を受けていると思います。
リスクにさらされて、お金も減ってしまう…と感じました。

派遣薬剤師として勤務していたが、コロナウイルスの影響で派遣先薬局の患者数や売り上げが激減してしまい、派遣契約を更新してもらえなかった。
薬局業界全体がダメージを受けていたため、次の派遣先も見つからずに職を失ってしまった。

感染の恐怖と戦いながら働いたのに、収入減。やり切れないですね。
世間的にも病院職員のボーナスカットと同時に国会議員へのボーナス支給が発表され、物議となりました。
処方せんが減少した影響で、派遣薬剤師さんはかなり大変な状況のようです。
派遣から正社員に切り替えている方が、増えていますね。
このサイトで記事を書いている転職エージェントさんも「少なくとも秋くらいまで、派遣は厳しいかもしれません…。」とのことでした。

コロナ禍を耐えた看護師に夏のボーナスゼロという冷遇をし、関連病院の看護師が約400人が退職となった病院も。

薬剤師でも、特別手当が出た方もいれば、収入が減った方も。
これを機に転職を検討する方もいるかもしれませんね。

参考 東京女子医大が危機的状況、看護師ボーナスゼロで400人が退職意志…理事室移転に6億円

その他 5人

緊急事態制限によって卸の配送業務をシフト体制にしたため、医薬品の納期が遅れることが多くなったこと。

薬剤師というだけでマンションのエレベーターで避けられたり、お子さんがいる薬剤師が保育園で預かってもらえず代わりに休みがなかったことです。

消毒薬の納入が全くない時期があり、流通の問題であるのに薬剤部の怠慢として院内で取り沙汰され風当たりが強く辛かった。

子どもがいる薬剤師にとっては、学校が休みになり、保育園・学童保育は開けてくれているものの自宅保育要請や感染リスクのある中預けるのは抵抗があり、お休みを希望しました。

処方箋枚数が落ちていたため加算をたくさんとるように、ジェネリック比率を上げるようにと様々なミッションがかされて、それをこなすことも大変だった。

自分や家族がウイルス扱いされたという回答は、残念ですが複数ありました。
職場内で消毒剤不足を責められたという意見も。
売上が落ちた薬局もありましたが、コロナ禍で売上アップを求めたのは働く側には受け入れにくいですね。
災害とも言える大規模な感染症に対し、もっと一丸となり立ち向かいたかったと感じた薬剤師さんは多かったようです。

コロナ禍で会社に対応して欲しかったこと

次に、コロナ禍で会社にどんな対応をして欲しかったかを伺いました。
(複数回答可)

個人でできることは、手洗いの徹底やマスクの装着など限られています。
社員を守るべき存在の会社側に、率先して動いて欲しいところですね。

感染の危険に晒されて働く中で感じた、会社への不満や不安をご回答が多かった順にご紹介します。

感染対策をもっとちゃんとして欲しかった 22人

なによりもまず従業員の安全確保に努めて欲しかった。換気のためにドアを開いていたらエアコンがもったいないとドアを閉じるくらいひどかった。

スーパーマーケットでビニールカーテンやフェイスシールドをして会計している時に、まだ薬局ではビニールカーテンすら設置できてなかった。

コロナの陽性の患者さんが投薬希望の場合、ゴーグルをつけて投薬ではなく、うちでは受け入れられないと言ってほしかったです。

ビニールカーテンやパーテーションの設置は、かなり遅かったというご回答が多かったです。
社員から言うまで、何もしてくれなかったという方も。
毎日病気の方と触れ合う仕事なのですから、会社には社員を守るための行動をいち早くして欲しかったと思うのは当然ですね。

マスクの支給をして欲しかった 16人

マスクを薬局には一切納品せずに、門前の病院に無料でマスクを配布していた。
Dr.にゴマをするよりも、まずは自分のところの薬局を大切にして欲しかった。

最低限のマスクの提供はして欲しかった。ある程度供給が落ち着いた後も、マスクは各自で用意してほしいといわれた。

マスクやその他衛生物資の確保は店舗ごとに任せ、本社では確保に動いてくれませんでした。
もう少し優先的に確保してくれても良かったのではないかと。

マスクや消毒液などを備蓄しておいて欲しかった 14人

アルコール消毒液は不足傾向でした。
仕方がない事態だったとは思うので、今後に向けて備蓄等検討していただきたいと思います。

インフルエンザなどの流行も考えられるため、感染防止物品などは予め数ヶ月分はストックしておいてもらえると嬉しいと思います。

何時も備蓄を余裕もって入れない結果こうなったので、薬局長に考えて入荷をして欲しかった。

プライベートで使うマスクすら、手に入らない時期が続きました。
個人で購入するより、企業で購入する方が簡単だったのではないでしょうか。
事実、社員やその家族の分までマスクを配布できている企業もあります。
企業側には、今後に備えて備蓄や入庫ルートを確保しておいて欲しいですね。

特別手当・危険手当を支給して欲しかった 13人

コロナ禍でも一生懸命働いていたにも関わらず、会社の業績が下がったからとボーナスを減らされる始末。社員のやる気がなくなりました。

いくら換気をしていても、患者が多ければスタッフも多いので毎日怖かったです。
少しでも薬局が報奨金や危険手当などの名目で手当てをだしてくれればなと思っていました。

コロナ手当が支給された薬局のニュースを見るとやはり羨ましいと思う。
手当なし、ねぎらいなし、医療人だからやって当たり前、という対応をされるとモチベーションが下がる。

不安な中での勤務に対し、少しでも手当が出れば報われた気持ちになりますね。
政府からの慰労金も、調剤薬局の薬剤師は「対人業務ではない」と判断され対象外となりました。
「コロナで対人業務をした医療従事者ではない」という政府の判断に、調剤薬局の薬剤師からは多くの嘆きが漏れました。

参考 医療・介護従事者に慰労金 対人業務のみ対象/日本経済新聞

シフト調整や時短営業をして欲しかった 12人

シフトの調整を今まで以上に打診できるようにしてほしかった。

薬局の短縮営業をしてもらいたかったです。勤務にあたる薬剤師の数を減らすなどの工夫もしてもらいたかったです。

患者さんの数が大きく変動し午後はあまり来なくなっていたため、午後はみなしで帰宅させて欲しかったです。

特別休暇を付与して欲しかった 6人

コロナによる有給を追加でいただけたら助かったと思います。自粛が長く続いたため、有給をかなり使用し欠勤せざるをえなくなりました。

患者や職員応対の中で感染した場合は強制的に有休での対応となります。自己責任とでもいいたいのか?と職場内でも物議になりました。

テレワークや休業が一般的になる中で、自分たちは感染のリスクを受け入れて出勤しなくてはならないのを恨めしく感じていました。
仕事があるのは素晴らしいことなのですが、特別休暇をもらっている方々を見ると羨ましく思ってしまいました。

コロナ禍で処方せん枚数が減少し、薬剤師数を減らしても問題なく営業できる薬局も多かったです。
しかし会社側が応じず、業務が減っても無駄に出勤せざるを得らなかったという声が聞かれました。
このような災害とも言える状況で、もっと臨機応変に対応して欲しいですね。

その他 5人

妊娠している女性は患者さんと接しないなど、女性への配慮をしてあげた方が良いと思いました。

近隣の病院と話し合って対応を明確にして欲しかった。
例えば、コロナ疑いの患者さんが薬局に来る場合は事前に連絡をくれるなど。

どんな対策をするにしろ、お金がかかるのは仕方ないです。
こんな時なんだから費用、人件費などは嫌な顔をせず対応してほしかったです。

安全対策です。初期に中国からの発熱患者さんがいらした時も連絡などはありませんでした。
薬局まで連絡する状況ではなかっただろうと思いますが…

do処方が続いている長期入院患者に週一で薬剤管理指導を行うことは、薬剤師との接触機会が増えるため感染リスクの上昇を意味している。薬剤管理指導件数の減少は収益の減少を意味するが、未曾有の感染症から患者を守るという意味では薬剤管理指導件数の悪化を容認してほしかった。

薬剤師個人で対応できることには、限界がありますね。
医療機関との話し合いや普段と違う対応については、会社が率先して動いて欲しかったところです。
コロナ禍で「会社が守ってくれない」と感じ、不信感を抱いた方は少なかったようです。

今回のアンケートで、このようなご回答もありました。

幹部なので、どちらかと言うと意見を聴く側です。
ちなみに私はコロナが悪いとも何とも思ってないので、会社にこうして欲しいってのは無くて良いかな…と思ってます。
つまり、一人一人が変わらないといけないってことです。
変わらずに会社にどうこうして欲しいは何か違うと思っています。

確かに1人1人が考えて行動することも大事ですが…。
マスクや消毒剤の確保、マニュアル作成・医療機関との相談は、会社側に動いて欲しいと思った方が多いのではないでしょうか。
未知のウイルスに対して、個人と会社が力を合わせて立ち向かうのが理想だったのですよね。

コロナ禍で、実際に会社に対応してもらったこと

コロナ禍での会社の対応に対して、多くの不満が挙がりました。

でも社員のことを考え、しっかり動いてくれた会社もたくさんあったようです。
非常時だからこそ、会社の本質が見えると言えますね。

薬剤師さんにコロナ禍で会社に対応してもらったことを、ご回答が多かった順にご紹介します。(複数回答可)

マスクやアルコール消毒剤を用意してくれた 56人

マスクやフェイスガードはもちろんのこと、アルコール除菌やゴム手袋をかなり早い段階で支給してくれたので安心する事ができました。

フェイスシールドや自分の勤務時のみならず、家族の分のマスクまで用意してもらったことは、品薄状態だったこともあり、助かりました。

職場にインフルエンザ用マスクの備蓄があったため、勤務中にマスクの欠品に困ることがなくとても助かりました。

消毒用アルコールや使い捨てのゴム手袋など、業務に必要な備品の調達を本部が一括で行っていた。

ビニールカーテンやアクリル板を設置してくれた 33人

早期の段階で投薬カウンターのアクリル板の設置やマスク・アルコールを十分に確保してくれたので、安心して働くことができました。

毎朝の体調報告、受付での消毒液の設置、カウンターの透明フィルムなど色んなお店で行っていることは当然してもらえました。

対面で対応するため透明のパーテーションを設置してもらった。マスクを外して話してくる人もいるので飛沫が飛ぶのを抑えられた。

世間的に手に入りにくいマスクや消毒剤を、率先的に用意してくれたという回答が半数以上ありました。
ビニールカーテン等の設置も遅かったという意見と同じくらい、すぐに対応してくれたという声が聞かれました。
多くの会社は、社員を守るために動いてくれていたようですね!
感染症対策を会社がしっかりやってくれれば、現場の薬剤師は普段の業務に集中できますね。

シフト調整や特別休暇の配慮をしてくれた 22人

勤務体制を一人2~3時間やったら休憩をとるというような、体力の配分を考えてくれたことです。集中して勤務できました。

子どもの学校が休校になっていたので、時短勤務や途中2~3時間の休憩を取らせてくれて、その点は非常に助かった。

子どもの学校が休みになり休暇をとらなければいけないときに、特別休暇の対応をしてもらえました。

お子さんがいるパパ薬剤師・ママ薬剤師にとって、休校休園は大変すぎる状況でした。
家庭の事情に配慮してくれたのは、とても助かりますね。

特別手当・危険手当を支給してくれた 14人

緊急事態宣言が出ている間の出社日には手当を別途いただけることになりました。負担感はあったので良かったです。

会社から正社員には10万、パートには8万支給されたため、苦労した分お金として支給されたのは社員はすごく励みになるなと思いました。

今回夏のボーナスでは、コロナ手当として一部増額がありました。

コロナ禍での特別手当が出たと回答したのは、104人中14人でした。
スギ薬局がいち早く特別手当を出すことを決めたのは、ネットニュースでも話題になりましたね。
額が少なかったとしても、苦労を認めてもらえるのは嬉しいという意見もありました。

参考 スギ薬局、全従業員にボーナス 通常営業の奮闘ねぎらう/朝日新聞

一律1万円と額は少なかったですが、手当がでました。
診療報酬は前年より下がっている中で手当をいただけたことに、会社からの誠意を感じられました。

お金は、目に見える誠意の形の1つです。
感染の恐怖と戦いながら働く社員への感謝が見えると、また頑張ろうって思えますね。

コロナ対策のルールを明確にしてくれた 9人

会社側からコロナ疑いの人が来た場合は外で待機していただくという連絡が来て、マニュアルや外に置くための椅子の提供があったこと。

0410対応のまとめを早いうちから作っておいてくれたこと。処方箋faxが増える前に、対応方法を理解しておくことができたので、戸惑わずに対応することができた。

新型コロナ感染の疑いがある患者は院内で他の患者と別経路をたどるよう工夫され、そのような患者であることを暗示するためのステッカーが作成され、接触不要なスタッフが接触を極力回避できるよう尽力いただいた。

未知の感染症への対応を個人に任せるのではなく、会社側がリーダーシップを発揮してくれると安心できますね。
正解がわからない中、指針があると働きやすくなります。
門前病院としっかり話し合い、社員を守ってくれたという方もおられました。

会社と門前病院の協議の上、感染症患者さんの院外処方は薬局側から病院受付に取りに行くことになりました。
患者様は車内で待機していただき、手袋・フェイスシールドを装着した薬剤師が車の窓から投薬します。
会社が病院と連携して社員を守る体制を作ってくれたことに、感謝しています。
今後の対応についても話し合いが済んでおり、今後仮に第二派が来ても問題なく対応できそうです。

コロナ対応は病院との連携が重要です。
勤務薬剤師の立場では、病院との相談や連携はしにくい場合も。
今回十分に対応できなかった会社は、これ以降の感染症対策をしっかりして欲しいですね。

給与の保証をしてくれた 4人

微熱や咳などの症状が見られた場合、上長の指示により欠勤や早退の対応が取られました。欠勤・早退した分の給料は100%分発生しました。

処方箋枚数が減ったことでシフトが隔週になりましたが、通常通りの給与を補償してくれました。

その他 3人

昼食を購入しに外出しにくくなったことに対し、差し入れとしてお弁当が支給されたことはとても助かりました。

コロナ禍で精神的に不安定になってしまった方のために、精神科医によるカウンセリングを設置していただきました。

管理薬剤師がよく声をかけてくれたので精神的にも安心して仕事ができた。

感染しても悪くはないと職場長から言っていただいた。

手当を出す以外にも、社員の精神的なサポートをしてくれた会社がありました。
感染が不安なのは、薬剤師も同じ。
一部では院内感染を起こした病院を責めるような報道もあり、不安になった方も多かったと思います。
実際に、院内感染があった病院薬剤師さんにお話を伺いました。

当院は院内感染で問題となりましたが、発端は他施設から転院していた患者さまが原因です。
人によっては、他施設でしっかりPCR検査せず転院させたこと自体を責めるかと思います。
しかし当院の病院長はそのことには一切触れず、患者さんや職員を第一に考えて対策チームを立ち上げ病院の方針を作成しました。
また病院の方針が変わるたびに、ビデオメッセージを職員に流してくれたりしました。
リーダーシップとはこういうものなんだと学ばせていただきました。

不安で責任を押し付け合ったりする中、本当にスタッフのことを考えてリーダーシップを発揮できるのは素晴らしいですね。
「この会社で働きたい!」「この人についていきたい!」そう思えた方は、うらやましいとも言えます。

対応してもらっていない 2人

特に会社側からしてもらったことは一つもないです。しいて言えば感染制御やウイルスの勉強会が開催されたことくらいでしょうか。…
時間外の開催で全員強制参加ですが(苦笑)

従業員の体調も全く考えず、経費削減ばかり。
少なくともねぎらいの言葉くらいはかけてもよかったのではないかと、冷たい会社にいささかうんざりしています。

会社の対応に感謝している薬剤師さんもいる中で、何も対応してくれなかったという方も…。
お金をかけず精神的フォローをしてくれている会社もあるので、せめて社員のことを気遣って欲しかったですね。

まとめ

今回のアンケートで見えた、コロナ禍での薬剤師さんの本音をまとめると、このようになりました。

  • 薬剤師さん自身が感染することを不安に思っていた
  • 感染対策や0410対応など、特殊な業務が大変だった
  • 会社の感染症対策は不十分だったと感じた方が多かった
  • シフト調整や特別手当の支給・精神的なサポートをしてくれた会社もあった
  • コロナ禍での会社の対応への満足度には大きな差があった

正直なところ、コロナ禍での会社の対応は大きくバラつきがありました。

残念な対応の会社もありましたが、他の医療機関・会社のお手本となるような会社も見られましたね。

日本の新型コロナウイルス感染者数は落ち着いてきていますが、世界的にはまだまだ終息していません。

今回のアンケート結果が、個人で準備を重ねたり、会社へ要望を挙げる参考になればと思います。

新型コロナウイルスとの戦いは、まだ終わっていません。
薬剤師として、そして1人の人間として、一緒に立ち向かっていきましょう!

コロナ禍で大変な思いをした、全ての薬剤師さんにお疲れ様を届けたいです!
あなたのおかげで助かった方、感謝している人はたくさんいますよ!

参考 アンケートの回答全文をご覧になりたい方はこちら

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三上小夜香

三上小夜香

大手調剤薬局に勤務後、転勤族であるMRとの結婚により退職。結婚後はしばらくパートで働き、派遣薬剤師に転向。妊活に専念するため退職し、現在は子育てとライターの兼業中。趣味はゲームとネットサーフィン。
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