「薬剤師転職サイト、どれが1番良いんだろう?」
意外にも数が多い、薬剤師向け転職サイト。
どれを選べば良いのか、悩みますよね。
実は1番良い転職サイトを選ぶより、複数の転職サイトを使う方が転職成功しやすいんです。
確かに複数のサイトに登録するのは面倒。
次から次へと転職エージェントから連絡が来て、煩わしく感じることも…
それでも事実、87%の薬剤師が複数の転職サイトを利用したことに満足しています!
複数転職サイト利用のメリットやデメリットを、実際の転職経験者の意見を元に解説します。
現役の転職エージェントのインタビュー内容も、紹介しますよ。
少しでも好条件で転職したい薬剤師の方は、必見です!
私の経験から、面倒なく複数サイトを利用するコツもお伝えします!
三上小夜香
大手調剤薬局に勤務後、転勤族であるMRとの結婚により退職。結婚後はしばらくパートで働き、派遣薬剤師に転向。妊活に専念するため退職し、現在は子育てとライターの兼業中。趣味はゲームとネットサーフィン。
薬剤師は複数転職サイトを利用することに満足しているか?
当サイトにて、転職サイトの利用経験がある薬剤師にアンケートを行いました。
薬剤師転職サイト利用の満足度や、その理由などを伺っています。
転職サイトを利用して転職した薬剤師100人にアンケート!薬剤師転職サイト利用のリアルな感想
その結果が、こちら。
9割近い薬剤師が、複数の転職サイトを利用したことに満足している結果に。
さらに同じアンケートにて、これから転職する薬剤師へのアドバイスを伺いました。
結果39%の薬剤師が、転職サイトは複数利用した方が良いと回答しました。
多くの転職経験者が、複数サイトの利用にメリットを感じているということですね。
事実、複数の転職サイトを利用した薬剤師は6割を超えています。
手間が増えるにも関わらず、多くの薬剤師が複数の転職サイトを利用。
転職の結果にも、満足していました。
以下では、薬剤師転職サイトの複数利用に満足している理由を紹介します。
薬剤師転職サイトを複数利用してよかったこと
アンケートでは、多くの薬剤師が複数の転職サイト利用に満足していました。
複数転職サイト理由に満足している理由として、多く挙げられたものから紹介します。
※複数回答可
1位 多くの情報(求人数・企業情報など)から比較検討できるから 72.2%
複数の会社を使うことで各会社の持っている求人から幅広く店舗を紹介してもらえたため。大手から中小まで様々な会社の求人を見ることができました
同じ希望を伝えても、紹介される求人が異なった。選択肢がたくさんあったのが良かったと思う。
複数サイトを登録することによって、貴重な情報を逃すことは少なくなるし、特定の企業について、多面的に情報が得られるというメリットもある。
自分の条件に見合った案件、条件には外れていても魅力的な案件など多くの情報を比較、検討することができました。条件から案件数を絞る作業が発生してしまいますが、自分には合っていたと思います。
2位 自分に合った担当者を見つけられるから 25.9%
優秀なコンサルタントに対応してもらえたサイトもあったが、そうではないところもありました。いまいちなコンサルタントにあたってしまうこともあるので、その点でみても複数登録しておいてよかったと思います。
担当の方とフィーリングがあうことが大切だと思うので、複数人を接することでより自分の感覚と会うエージェントさんと一緒に転職活動ができたのでないかと思う。
私は3社使いましたが、本人の意志とは関係なく転職させたいところもあれば、自分の希望条件に合わなければ無理に転職することはないと言ってくれるなど、対応に差がありました。どこならば自分にとって助けとなってくれるのか比較するためにも複数使った方が良いと思います。
3位 サイトごとに特徴(スタイル)が違うから 25.9%
それぞれ求人カテゴリーに強みや弱みがあるからです。募集企業名が非公開だったりするので、複数のサイトを使用したほうがいいと思います。企業案件は特に少ないので、エージェントに複数登録しないと情報を得られません
サイトごとにQ&Aがあったり、今後の流れがわかりやすかったことと会社によって面談があったり、電話で良かったりするので複数の登録が大事だなと思いました。
転職サイトによって、企業、調剤薬局、病院と得意分野が違ったりするので、複数登録する事で多くの情報を得られたと思います。
4位 サイトごとに求人の条件が異なるから 5.6%
同じ紹介先のところでも、条件を違って提示されたりすることがあった。
同じ求人でも、転職サイトによって少し年収などに差があるため比較できてよかったです。
その他 9.3%
一社だけだったら「まだ他にもいい条件あったんじゃないかな」と悩むこともあったかもしれませんが、2社が2社とも同じような提案をしてきたので、その不安も払拭されました。
複数利用することで、時給交渉をするときに役立った。
ランキングの1~3位について、解説していきます。
多くの情報(求人数・企業情報など)から比較検討できる
通常、複数のサイトで同じ求人が出ています。
そのため2つのサイトに登録すれば、求人も倍とはなりません。
しかしサイトごとに扱っている求人が異なるのも事実。
マイナビ薬剤師のように紹介料の高いサイトは資金のある企業しか利用できないなど事情があるし、転職サイトによって力を入れている得意分野が違います。
例えば、マイナビ薬剤師は大手~個人薬局までまんべんなく取り扱っています。
対してリクナビ薬剤師は、大手中心で個人薬局求人はごく少数。
※薬剤師向け転職サイト各社の、求人数と取り扱い企業規模分布。現役転職エージェントによる独自調査。
複数のサイトを使うことで出会う求人の数を増やせるため、好条件の求人を見つけるチャンスも増えますよ。
自分に合った担当者を見つけられる
1つの転職サイトにつき、自分の担当エージェントは基本的に1人。
担当交代をお願いすることもできますが…別のサイトと同時進行する方が効率的。
私の経験上、少しでも違和感があるエージェントには転職をお願いしないほうが良いです。
今回インタビューした現役の転職エージェントは、以下のように話していました。
転職活動の成功可否は、転職サイトの差<転職エージェントの差といっても過言ではないです。
転職という人生で重要な決断を任せる相手だからこそ、信頼できるエージェントに会えるチャンスは確実に増やしておきましょう。
サイトごとに特徴(スタイル)が違う
転職サイトにより、サポートスタイルや得意な分野は大きく異なります。
例えばマイナビ薬剤師やファルマスタッフは、対面面談をして手厚くフォローするスタイル。
薬キャリやリクナビ薬剤師は、スピード重視で求人提案量も多め。
複数の転職サイトを使うことで、様々な転職サポートを体験できます。
年収重視でファーマキャリアに登録したものの、マイナビ薬剤師にワークライフバランスの取れる求人を紹介され、転職の方向性を変えた人も。
特に転職が初めてという方は、様々な転職サイトのサポートを受けることで、自分が望む転職先を見つけやすくなりますよ。
サイトごとの特徴やスタイルの違いは、以下でまとめています。
薬剤師転職サイトを複数利用。エージェントはどう思ってる?
結論から言うと、転職エージェント側は薬剤師が複数のサイトを使うことを当然と考えています。
転職エージェント自身から見ても、エージェントの実力差は大きいとのこと。
求職者が複数のサイトを使って、エージェントを吟味するのは普通です。
他の転職サイトを併用していることを知られても、求職者に不利益は全くありません。
むしろ他社利用を伝えることで、良いことがある場合も。
アンケートでも、このような意見がありました。
競合になるのでより良い案件を探してくれ、競争してくれました。
各社で持っている募集内容が違うため、色々な条件の募集をみることができました。
また、他社の名前を出すとより競争してくれる印象でした。
複数の転職サイトを使うことで選択肢が増えますし、視野も広がりますね。
デキるエージェントの特徴を参考に、自分に合う転職エージェントを選びましょう。
薬剤師転職サイトを複数利用して面倒だったこと
アンケートでの、薬剤師転職サイトの複数利用に満足していない理由は以下です。
※複数利用に満足していない方は7名だったので、紹介するご意見が少なくなっています。
各転職サイトからの情報が多くなるので、途中から鬱陶しく感じました。
担当者からの連絡回数が多いので、1社だけでも対応するのが大変。候補の会社をたくさん提案されるので、複数のサイトを利用すると面接先を絞り混むのが大変だった。
どこにどの病院を頼んでいたのか分からなくなってややこしかった。
一社に絞った方が目移りせずにすむから。
転職サイトの複数利用に満足していない理由は、連絡回数の増加や情報の過多と言えます。
私も実際に複数の転職サイトを利用し、面倒だと感じたことがあります。
具体的には、以下のシーン。
- 登録から初回電話~面談まで
- 電話やメールのやり取り
転職サイトに登録する際、プロフィールの入力や電話面談があります。
サイトによっては、対面での面談も。
何度も同じことを聞かれるのは、大変だし面倒だと感じました。
登録後は、各社の担当者からそれぞれ電話やメールが来ます。
どのサイトの人と話してるのかわからなくなることも…(^^;)
紹介求人が多いことを良いと感じるか悪いと感じるかは、正直人によります。
私は多くの求人を見て、後悔なく転職先を選びたいと思いました。
しかし、中にはエージェント側に絞ってほしいと思う人もいるでしょう。