薬剤師が働くことのできる職種のなかでも最も高年収な職業の一つであるMR。
そのキャリアパスと平均年収はどのようなものなのかご説明します。
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MRのキャリアパス
営業所内のプロダクトリーダー(係長)、チームリーダー(課長)、営業所長へと昇進することができます。
またMRだけでなく、同じ製薬会社内でマーケティング部、開発部(CRA)、人事部、学術部などに異動するとこともあります。
MRの平均年収
MRの平均年収は製薬会社によって上下があるのが特徴です。
イメージとしては大手で900~1,000万円、中堅で700~800万円、下位メーカーやジェネリック医薬品メーカーで500~600万円といわれています。
基本的にはジェネリック医薬品メーカーは給料は安いですが、沢井製薬などの勢いのある会社は少し高めに設定されています。
先発メーカーの方が待遇や給料は良く、転職時も先発メーカーには先発メーカーからしか転職は出来ません。
大手や外資系では基本給の昇給率が中小企業よりも大きいです。
一般的な中堅と言われる会社での新卒からの年収の推移はおよそ次の通りとなります。
勤続年数 役職 |
月収 | 年収 |
新卒時 | 30万円前後 | 550万円前後 |
3年目 主任 |
33万円前後 | 600万円前後 |
10年目 係長・副所長 |
41万円前後 | 750万円前後 |
15年目 課長補佐・副所長 |
47万円前後 | 850万円前後 |
20年目 課長・所長 |
66万円前後 | 1,200万円前後 |
ボーナス
MRの給料は賞与の比率が高くなっています。
一部の外資や成果給の割合の大きい会社では異なりますが、基本的には5ヶ月~8ヶ月程度でしょうか。
今は医療費抑制で景気もそこまで良くないので、6ヶ月程度が多いようです。
その他手当て
年収とは別に住宅補助があり、だいたい月10万円前後、年間にして約100万円ほど上乗せになります。
外勤をすると営業手当がつくので、非課税日当が月に5万円前後ほど支給されます。
転職に役立つキャリアや資格
MR認定資格はもちろん取っておく必要があり、他社への転職の際にMR認定資格取得が前提の場合もあります。
特化した領域のMR経験を積んでいると、同じ領域のMRの好待遇での転職が望めます。
成績抜群のMRは同業他社にヘッドハンティングされることもあります。
コントラクトMRの年収
派遣型MRともいうべき、コントラクトMR。
中途でMRを目指す場合は、このコントラクトMRを足掛かりに製薬会社のMRを目指すのが一般的です。
コントラクトMRは経験者や未経験によりますが、転職時の給料としては未経験で500万円程度、経験者で600万円程度となります。
2年目からは700万円程度で、プロジェクトのリーダーなどにならない限りは大幅な昇給は無いようです。
額面だけ見れば悪くないですが、製薬会社のMRと違い、住宅補助がほとんどありません。
コントラクトMRから製薬会社のMRへの転職した際の給料
コントラクトMRから製薬会社の正社員への転職は、成績優秀な方がスカウトされる、ヘッドハンティングのような形となります。
その際には前職の給料を参考にしたり、自社に新卒からいた場合のモデル給与などが適応されるようです。
既定の給与ベース+α程度での条件が提示されるようです。
まとめ
調剤薬局の薬剤師と違い、出世による昇給幅の大きさには目を見張らされるものがあります。
40歳前後で年収1,000万円に到達できるのはとても魅力ですね。
そんなMRに求められる能力やスキルにはどんなものがあるのかは、こちらの記事をご覧ください。