やりがいを求めて調剤薬局からドラッグストアに転職したHさんの例
仕事はキツいけれども、給料はいいとされるドラッグストア。
そんなドラッグストアに、セルフメディケーションの観点から興味をもち、転職することを決意したHさん。
現在はドラッグストアのお仕事にやりがいを感じ、大変満足しているとのこと。
とはいえ仕事は辛く、プライベートと仕事の両立を求めて正社員からパートに切り替えたのだとか。
パートに切り替えることで、給料や仕事内容はどのように変わったのでしょう?
調剤薬局からの転職理由
私は最初、調剤専門の薬局で3年ほど働いていました。
大手チェーンの総合病院の門前薬局です。
患者さんとじっくり話すと言うよりは、待ち時間短縮の為に患者さんをさばいて行くという感じになってしまっていました。
業務がルーティンワークになる中で、自分の仕事に対する疑問を感じる事が多くなり、転職を決意しました。
ドラッグストアを転職先に選んだ理由
当初は調剤薬局をメインに転職先を探していました。
しかし、とある転職エージェントから『ドラッグストアに併設の調剤ブースもある薬局』という形でドラッグストアを紹介され、興味をいだきました。
せまい調剤室だけでなく、ドラッグストアでのお客さま対応もできるという事にセルフメディケーションの観点からも興味を持ち、転職に至りました。
ドラッグストアにも、処方箋対応はなく一般薬のみの店舗と、処方箋受付も併設の店舗があります。
私は処方箋受付併設店で勤務しております。
今までの調剤業務にも、一般薬の対応にも両方とも携われる所が魅力に感じました。
ドラッグストアでやりがいを感じるとき
ドラッグストアでは門前薬局に比べ、患者様に対してより身近な相談に乗ることができます。
近所の方が利用される事が多いので、薬以外でもサプリメントなど健康食品や、妊活の相談など幅広く相談に乗れる事も楽しみの1つです。
今は、セルフメディケーションが注目されつつある世の中ですし、病院の薬が増える前に、日々の健康管理にお役立てできる事に薬剤師としてのやりがいを感じています。
仕事とプライベートの両立を求めてパートに転向
もともと正社員で転職したのですが、遠い店舗への応援だったり、夜も遅くなったり、土曜や祝日も仕事でGWなどが無かったりと、いろいろ不都合を感じてきました。
正社員だと異動、または応援というものがあるため、基本的には断れません。会社からの命令のようなものですので。
私の努めているドラッグストアでは、応援先が1時間半以上遠い店舗というのも良くあることです。
もちろん、異動の場合もそうです。
業務自体は問題ないのですが、働き方がなかなかプライベートと両立出来なかったためパートに変えました。
正社員からパートになって何が変わったか
正社員からパートに切り替えることに嫌がられる事はありませんでした。
自分の希望勤務時間を元にシフトを決め、エリア長と合意の上で切り替えました。
以前から希望していた、家から近い店舗に異動させていただくことができました。
正社員では店舗選びに融通がききにくいのです。
応援に関しては、社内規定ではパートでも10km以内の店舗への応援はあるみたいですが、実際には規定の条件に合う店舗もないので応援はありません。
おかげでプライベートも確保でき、ワークライフバランスも実現できました。
正社員からパートになって給料はどう変わったか
パートになった場合の給料ですが、元々が年俸制の会社のため、正社員も時給換算するとパートとほぼ同じです。
ボーナスとかがあれば変わるかもしれませんが。
パートは夏期休暇など福利厚生が多少違います。
転職する際に利用した転職サイト
「リクナビ薬剤師」「薬キャリ」「ファルマスタッフ」の3社を利用しました。
リクナビ薬剤師を選んだのは、単に一番メジャーだったからです。
その他のサイトは、気になる求人がある所に登録しました。
転職サイトを利用した求人の探し方
転職サイトを決めてから求人を探したのではなく、片っ端から求人を探して、希望の求人のあるサイトに登録という方法を取りました。
転職サイトは不動産検索のように、エリアや条件である程度求人を見る事ができます。
詳細を見るには登録が必要だったりします。
ですので、ある程度自分が希望する条件の求人があるかどうかは2、3分で検索結果として出せれます。
求人先企業の情報収集の仕方
家を決めるのと同様に、転職先もいくつか検討して失敗しないよう、ある程度情報を集めました。
薬剤師の求人は非公開が多いので、薬剤師向けの転職サイトに登録をして探すのが多いと思います。
そのほかは知人の紹介だったり、直接店舗に問い合わせをしました。
転職サイトで登録をすると、求人を出している会社名などの情報も開示してくれます。
そこで企業名が分かれば、ネットなどでホームページを調べる事も可能です。
実際に転職サイトを利用してみた感想
どこの転職会社もだいたい1社で3件は薬局の面談まで行くという感じです。
求人は自分が出勤できるエリアで、給料面、休日、残業など自分の提示した条件に沿う所を提案いただきました。
中小企業の薬局から、大手の薬局など様々です。
どのエージェントも調剤専門薬局のみの提案でしたが、その中で薬キャリ経由で紹介された薬剤師転職ドットコム(メディウェル)のエージェントのみがドラッグストアを提案してくれました。
私も当初は調剤薬局をメインで考えていました。
そのため、他の転職サイトのエージェントも、求人数の多さからも調剤専門薬局の提案ばかりになったのではないでしょうか。
調剤併設店のドラッグストアの提案というのは、ちょっと特殊だったかもしれません。
しかし、上述したようにセルフメディケーションの観点からドラッグストアに惹かれるようになり、転職に至りました。
複数転職サイトを利用した感想
複数の転職サイトを利用して感じたのは、病院や調剤薬局の求人に強い、ドラッグストアにも強い、製薬会社や研究職も求人を持っている、など多少持っている求人に特徴があるように感じました。
被っている求人も多くありましたが。
リクナビ薬剤師を利用して感じた特徴
利用時の私の希望が、調剤薬局への転職だったため、リクナビ薬剤師に紹介いただいたのは調剤薬局のみでした。
ほとんどが大手の調剤薬局の紹介でした。正直、私は大手に対するこだわりはなかったのですが。
まず、調剤薬局一番大手のアイン薬局、それを断ると、日本調剤、阪神調剤などを紹介されました。
阪神調剤薬局は、関西エリアでは大手で有名な薬局です。
薬剤師転職ドットコム(メディウェル)を利用して感じた特徴
リクナビ薬剤師は最初から大手ばかりの紹介に対して、薬剤師転職ドットコム(メディウェル)は、中小の薬局の提案が多かったです。
高収入になるように中小の薬局への転職では、給与交渉してもらえるとのことでした。
ただ、私は大手で一律年収が決まっていた会社に決めました。その場合は融通がきかないため、高収入への給与交渉はありませんでしたが。
まとめ
調剤薬局でのルーティンワークに嫌気がさしてドラッグストアに転職したというHさん。
大学では学べなかったセルフメディケーションを実地に実践できることに日々やりがいを感じているようです。
はじめはご本人も同じ調剤薬局への転職を考えている中で、ドラッグストアという選択肢を用意できたのは、ひとえにエージェントの実力によるものといえるでしょう。
Hさんの潜在的なニーズを掘り起こし、理想の求人を授けてくれたのです。
本人の口から直接語られなくとも、その会話の中から潜在的な需要をさぐることができる、これこそが優れたエージェントの持つカウンセリング力というものです。
このような素晴らしいエージェントに出会えたというのは幸運といえますね。
Hさんの利用した転職サイト:薬剤師転職ドットコム
女性の転職エージェントが多く、気さくで話しやすい方が多い印象。
エージェントにもワーキングママが少なくないので、ママ薬剤師の気持ちや大変さを理解した上で、求人を探してくれます。
パートや派遣求人も多く取り扱っているので、ママ薬剤師以外にも、ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめできますね。