ママ薬剤師や周りにママ薬剤師がいる薬剤師がいるアンケートを行ったところ、約4割のママ薬剤師はパートとして働いていました。
逆に約6割のママ薬剤師は、出産後も正社員を続けている結果です。
子育てと両立しやすいのは、当然ですがパート勤務です。
しかし正社員を続ける方が金銭的に安定する上、コロナ禍で薬剤師求人が激減。
パート勤務の不安定さが露呈しました。
ママ薬剤師の働き方として、パート・正社員双方にメリット・デメリットがあります。
そこで今回アンケートにて、パートママ薬剤師と正社員ママ薬剤師の困りごとを調査しました。
ママ業と正社員を両立しているママ薬剤師の、働き方のコツや環境についても伺っています。
アンケート結果をもとに、自分や家族のライフスタイルにはどんな働き方があっているか考えてみましょう!
三上小夜香
大手調剤薬局に勤務後、転勤族であるMRとの結婚により退職。結婚後はしばらくパートで働き、派遣薬剤師に転向。妊活に専念するため退職し、現在は子育てとライターの兼業中。趣味はゲームとネットサーフィン。
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働くママ薬剤師が困っているコト
多くの薬剤師さんは、はじめは正社員として勤務をしています。
しかし、ママ薬剤師として正社員で働くと、様々な困りごとが出てきてしまいます。
いくつか、例を挙げていきましょう。
- 勤務時間が長く子育てに時間をかけられない
- 勤務条件が合わなくなる(転勤、勤務時間など)
- 会社の制度が整っていない(産休・育休、時短勤務など)
- 職場の理解が得られない
- 家族の理解が得られない
家庭環境や職場環境により差はありますが、こんな悩みを持つママ薬剤師は多いです。
正社員でありながら育児を両立するためには、周囲の理解と協力が欠かせないもの。
周囲とは、夫や両親だけでなく、職場や保育園なども含まれます。
家族の協力や職場・保育園の理解がないと、ママへの負担ばかりが大きく…。
結果、仕事と家庭の両立は難しくなってしまいます。
勤務時間や勤務条件などの都合が合わず、出産後の復帰時にはパート求人を選ぶママ薬剤師が多いんですね。
ママ薬剤師がパート社員を選ぶことのメリット
- 働く時間や日数をコントロールできる
- 勤務地を固定することで、自宅から近いエリアで働ける
- 雑務や残業など、仕事において求められるものが少なくなる
- 扶養内で働けるので手取りが増える
詳しく解説していきます。
働く時間や日数をコントロールできる
正社員と違い、パートは都合に合わせて働けます。
家庭と仕事の両立をさせやるく、子どもとの時間もしっかり取れるのがメリット。
「パート」
という初めての働き方を今年からしてみた
子供たちとの時間が圧倒的に増えた😌
勉強みてあげたり
遊びに付き合ってあげたり正社員の時とは比べ物にならないくらい余裕がある☺️
初めて感じる感覚✨
なんだか心地よい感覚✨ pic.twitter.com/JyRTp4q8za— ひと☆なか👨👦👦子育て&色々な介護が広まってほしいなぁ😌😌 (@hito_naka_com) August 5, 2021
短時間から働けるパートは、夫が忙しく家族の協力が得にくい方でも働きやすいです。
仕事を無理なく続けることで、仕事の「カン」を失うリスクも避けられますね。
勤務地を固定することで、自宅から近いエリアで働ける
正社員を選ぶリスクの1つに、異動や転勤が挙げられます。
アイン薬局などでは転勤なしを選べる制度がありますが…(※アイングループ 社員区分)
異動を完全に避けるのは難しいです。
一方、パートであれば、店舗を固定して自宅や保育園の近くで働き続けられます。
特に子どもが小さいうちは、職場と自宅の間に保育園があると暮らしがスムーズですよ。
雑務や残業など、仕事において求められるものが少なくなる
例えば鍵開けや電話の当番も、多くの薬局で正社員のみが担います。
ママ薬剤師が当番になると、かなり大変…
鍵当番
パートさんが来る前につかなきゃいけないから出勤の30分前に到着するように早めに家を出る😨— ゆず (@peachprince) April 28, 2020
患者さんが途切れず薬局を閉められないときも、時間契約のパートならすんなり帰れます。
ママは、子育てという大きな責任を持ち続けています。
仕事の負担はなるべく小さくしたいと考えるなら、パートがベストな選択と言えますね。
扶養内で働けるので手取りが増える
勤務時間が少なくお給料も少ないパートでは、扶養内で働くことも可能です。
扶養内で働くとは?
収入を一定額以内とし、所得税や社会保険料がかからないようにすること。
年間収入が103万円以内なら所得税・社会保険料がかからず、130万円以内なら社会保険料がかかりません。
参考記事 パート薬剤師の扶養の壁、高時給な薬剤師が損をしない働き方
給与明細を見て、引かれる額の大きさにガックリすることは多いですね。
扶養内で働けば、控除額はかなり小さくなります!
ただし最初にもお伝えした通り、コロナ禍で週30時間以内のパート求人は激減。
扶養内のパートを見つけるのは、かなり難しい状況です。
2021年10月時点で、私が住む札幌市に扶養内の求人はファルマスタッフで6件しかありませんでした。
ママ薬剤師がパート社員を選ぶデメリット
家庭優先で働けるパートですが、実は仕事をする上でのデメリットも。
アンケートでわかった、パートのママ薬剤師が困っていることは以下です。
パートで働くママ薬剤師の困りごととして、最も多く挙げられたのは給与の低さでした。
仮に正社員とほとんど同じだけ働いても、パートの給与は正社員に及びません。
幼保無償化対象外(※1)の0~2歳の子供がいると、パート代の多くが保育園代に消えることも。
働き方改革「同一賃金同一労働制度(※2)」により、パートでもボーナスが出る企業が増えましたが、まだボーナスがない職場も多いです。
給料が低くなるが保育園の料金は高く、働いても働かなくてもあまりお金が変わらないことなどが問題だと思います。
給料面での上昇が無いことやボーナスが支給されないので、他のスタッフの話に入れないときが見受けられた。
多くの勉強会は、業務終了後の夜に開催されています。
オンラインで受講できる勉強会も増えましたが、業務外の時間に子育てしながら勉強するのは大変です。
勉強不足となりがちです。
パートは午前の時間帯が多いですが、同時に忙しい時間でもあるため、腰を据えて情報収集をしたりインプットする時間が取りにくいようです。
どんなに仕事ができても、責任のある仕事は任されません。
パートという働き方を続ける以上、キャリアアップは難しいでしょう。
出勤時間が少なければ、かかりつけ薬剤師になることもできません。
パートですので、明確なキャリアアップが難しいことが大変だと思います。
お金だけの話でしたらとりあえず問題ないくらいには働けるでしょうが、最終的に子どもから手が離れたあとのことを考えると正社員にしがみつくほうが良いのかもしれないと迷います。
パートでも仕事への責任感は同じ。
実際は人手不足なら休みにくいし、パートは有休自体も少ないです。
パートですが、在宅への関わりが多く、やり甲斐はあるが勤務時間内になかなか終わらない。
人数が少ないため有休が取りづらい。
子育てを優先すべくパートにしても、思ったように稼げないのでは徒労感が増すばかり。
働きやすさも大切ですが、時給やどれくらいシフトに入れるかも大事です。
新型コロナウイルスの影響で、パートのシフトが減ったことも。
給与が低い上に、コロナ時にシフトが減らされたことがありました。
パートで働くことを検討するなら、まずはどれくらい稼ぎたいのか家族で話し合ってみましょう。
その上で条件に合う職場を見つけることが、不満なく仕事を続けるコツです。
アンケートの詳細は、こちらをご覧ください。
パートで働くママ薬剤師の勤務日数・勤務時間は?
一言でパートといっても、週に数日数時間から週5日でフルタイム勤務まで色々。
ママ薬剤師のパート勤務は、どのような勤務体系が多いのでしょうか。
※複数回答可
週3~5日働く方が、同じくらいの結果となりました。
週に1~2日という方は少数派です。
週4日・週5日出勤の方は、1日に6時間働く方が多いようです。
週3日出勤の方は1日4~5時間の勤務が多く、扶養内での勤務を想定しているものと思われます。
新型コロナウイルス流行以降は、短時間パートが激減し扶養内の勤務が難しくなっています。
パート求人自体が減っており、求人数最多クラスの薬キャリでも都内のパート求人は、正社員求人の1/3程度。
「扶養内で少しだけ働きたい!」という希望が叶いにくい状況です。
短時間のパート薬剤師として働きたいなら、早めの転職活動開始が大切です。
希望年収がある方やキャリアアップしたい方は、様々な角度から働き方を検討したいですね。
アンケートの詳細は、こちらをご覧ください。
ママ薬剤師が正社員を続けることのメリット
- 収入を維持できる
- キャリアアップがしやすい
- 自然とスキルアップできる
- 福利厚生や将来の年金で有利
詳しく見て行きましょう。
正社員は収入を維持できる
正社員で働く最大のメリットは、金銭面です。
これから育児にかかる費用を考えれば、先立つものは大切。
政府の統計(「令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者」)によると、女性正社員の薬剤師の平均年収は527.2万円です。
女性のパート薬剤師の平均年収は239万円(※3)なので、実に2倍以上の開きがあるのです。
仮に、女性パート薬剤師の平均時給である2,237円で1日8時間、週5日で1年間フルタイムで働いたとしても年収は465.3万円となり、正社員の平均年収にはとどきません。
さらに新型コロナウイルス流行で、パートの薬剤師の需要や給与は低下傾向に。
2021年12月現在では、正社員との給与差がさらに開いていると予想されます。
正社員で働くことは現時点での収入が増えるだけではなく、退職金や年金も上乗せされるので、より豊かな将来設計ができるでしょう。
正社員はキャリアアップに有利
薬局によっては、正社員の時短勤務で働きながら管理薬剤師や薬局長を目指せる職場もあります。
社員として働き続けることで、時短勤務終了後に一気に出世できるなんてことも。
例えばくるみ薬局・きららみらい薬局は、女性比率が高く女性がキャリアアップしやすい環境です。
関西は女性社長の薬局が多く、阪神調剤薬局やフタツカ薬局など、女性の活躍を応援している企業が多いですね。
出産育児を経てもキャリアアップできる職場へ転職した方の体験談は、「転職エージェントが語る転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い」で紹介しています。
正社員は自然とスキルアップできる
正社員であれば様々な研修を受けられますし、正社員として働いているだけでもスキルアップが可能です。
ブランクを作らないので、勉強のし直しやスキルを取り戻すのに時間を割く必要もありません。
認定薬剤師などの資格も、正社員として働いている方が取得しやすいですね。
正社員は福利厚生や将来の年金で有利
けがや病気の際の保障は、正社員に勝るものはありません。
厚生年金加入期間が長くなり、かつ生涯年収が上がるので、将来もらえる年金もアップ。
少しでも将来に不安を残したくない方は、正社員として働く期間を長くするのが正解です。
ママ薬剤師が正社員を選ぶデメリット
金銭面やキャリア形成においてメリットがある正社員。
ですが、ママ薬剤師が正社員を続けることにはデメリットも…
アンケートにおいて、正社員のママ薬剤師が困っていることを調査しました。
結果は以下です。
多くの正社員ママ薬剤師が困っているのは、子どもの体調不良により急に欠勤・早退になることや、残業や急な出勤で家族に負担がかかることでした。
例えママが正社員でも、子どもの体調不良やケガは起こるものです。
突発休が多くなり、心理的負担を抱えやすい状態に。
子供の体調不良により休まなければならない時は、時短勤務とはいえ正社員であるのでパートよりも気を遣います。
私の周りにいる正社員を辞めたママ薬剤師さんは、「保育園から急に呼ばれたときに早退しなければいけないが、店舗の人数が少なく、周りにとても迷惑をかけてしまうのが心苦しく、やめてしまった。」といっていました。
周囲の正社員に負担をかけることで、関係性が悪化することも。
時短の方がミスをして調剤をし直さなければいけないという状況でも、4時になったということで調剤をやり直すことなく帰られ、周りの薬剤師が受け継いでやらなければいけないことが何度かありました。
周りも自分の仕事で手いっぱいの状態の中、働いていたのでかなりのブーイングだったと記憶しています。
本人も周りの人の思いに気付いていたと思うのでやりにくいだろうなと思っていました。
パートに比べて、気軽に休みにくい状況。
子どもの行事が被ったときには、パートの人に休みを譲らなければならないのが困るという方もおられました。
有休が取れないどころか、週5日以上働くこともある。残業もある。
結果的に子供とや夫とコミュニケーション、スキンシップが取れていないと言っていた。
正社員である以上、企業によっては異動を避けられません。
異動により職場が遠くなり、家庭との両立が難しくなるケースも。
時短が切れた時に、他の正社員の立場もある中、自分だけ夜診のない門前薬局に配属してくれとなかなか言えない。異動の打診を断りにくい。
正社員として働いていても、ママであることでキャリア形成に制限があるという声もありました。
病棟業務ができなくなるようで残念に思っている人が多い。
病棟担当はみんながやりたい業務なので、子供が産まれて時短であったりいつ帰るかわからない、残業できないような人は外されてしまい、結果として認定資格の症例が集められず諦めてしまう人がいて、もったいないなと見ていて思う。
ママ薬剤師が正社員として働くには、職場や家族・保育園など様々なサポートが必要です。
サポートが整っていない状況では、大変なことが多すぎると感じてしまうでしょう。
時短の期間は問題なくても、時短終了後に苦労するケースも。
正社員として働き続けるなら、子どもが大きくなったときのことも想定しておく必要があります。
特に「小1の壁の超え方」については、早くから検討しておくと良いでしょう。
アンケートの詳細は、こちらをご覧ください。
ママ薬剤師で正社員で働けている人はどんな人?
正社員で働くだけでも大変なのに、子育てと仕事を両立しているママ薬剤師たち。
子どもを育てながら正社員として働けているのは、どんな人でしょうか?
(※複数回答可)
アンケートの結果、元々正社員で育休復帰からの時短勤務という方が多く見られました。
元々正社員で勤務していて、出産を期に時短勤務になり、その後も継続して時短勤務として働いています。
保育園や学童が頼れなくても、夫や両親の助けがある方は正社員で働けているようでした。
正社員で働いているママ薬剤師さんは、実家のそばに住んでいるので実の両親の援助を受けているようです。
では職場も実家も遠いと正社員で働けないのかというと、そんなことはなく。
家族で協力しあえば、両親の助けがなくても正社員で働けるという方も。
夫の理解があるのが最大の条件のように思います。
夫の理解がなければ20年以上仕事を続けるのも難しかったと思います。子供の協力も欠かせないので家族で協力しあえることが大切だと思います。
正社員で働くためには両親の助けは必要ですが、それがなくても家族で助け合えれば正社員として働くことは可能です。
通勤時間が1時間以上かかっていたときは親の助けが必要でしたが、通勤時間15分の職場に転職してからは親の助けがなくても正社員として働けています。時短も使っていません。
職場が家から近い方や、職場と家の間に保育園がある方も正社員として働きやすいようです。
昼休憩がシフト上1.5時間と長いため、休憩時間に一旦帰宅し、子どもの迎えや家の用事を済ませて勤務に戻る方もいました。
会社のサポートがしっかりしており、子育てに理解があることも大事です。
時短制度を利用できたり、突発的な休みに対応するため人員を多めに配置していることなどですね。
ママ薬剤師が多い職場は、自然とママが働きやすい環境になっています。
職場の薬剤師がほとんどママなので、急な呼び出しでの早退、子供の体調不良での欠勤等多いですが、みんなお互い様だと思ってやりくりしています。
実際のアンケート意見を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
大変なことも多いですが、正社員として働くことで、現在の収入維持だけではなく将来の年金も高くなります。
子供の世代別ママ薬剤師の働き方
ママ薬剤師の働き方として、パートと正社員はどちらが優れているとは言えません。
家庭環境や重視すること、そして子どもの年齢によっても、適切な働き方が変わります。
以下では子どもの年齢によって変わる、ママ薬剤師の働き方を見ていきましょう。
出産後の再就職
妊活や妊娠を機に、いったん仕事を辞める女性薬剤師は少なくありません。
つまり出産後に再就職が必要な状況です。
出産後に再就職するママ薬剤師にオススメの求人の条件
- ブランクあり・未経験可
- 薬剤師数に余裕がある
- 自宅や保育園から近い
一度離職したママ薬剤師は、ブランクがある状態です。
病院から調剤薬局に、働き方を変える方も多いでしょう。
教育体制が整っていて、ブランクのある薬剤師や未経験者を受け入れられる職場を選ぶのが大事。
さらに周りのサポートが得られる、薬剤師数に余裕がある職場が望ましいですね。
家庭と仕事の両立は、時間との勝負。
通勤時間が長いと、仕事を続けにくいです。
自宅や保育園から職場までの距離は、優先順位高めで求人を探しましょう。
「保活と就職活動はどっちが先?」など、産後ママ薬剤師にありがちな悩みの答えは、以下の記事にまとめてありますよ。
参考記事 薬剤師の出産後の再就職を成功させるコツをプロが徹底解説!再就職のよくある悩みとその解決方法
出産後~幼稚園児のママ薬剤師の働き方
子どもが幼稚園までのママ薬剤師にとって、1番大変なのは子どもの体調不良。
小さい子どもほど体調を崩しやすく、フルタイムで働くのは負担が大きめ。
お世話にも手間がかかり、ママも体調を崩しがちです。
子ども中心になりがちな暮らしの中で、無理なく働ける方法を選ぶことが大切です。
出産後~幼稚園児ママ薬剤師にオススメの働き方
- パート
- 時短正社員
フットワークが軽いパートは、やはり子どもが小さいときには好都合。
正社員に比べて残業も少なく、家庭中心で働きやすいですね。
自宅や保育園・幼稚園から近い中小~個人薬局でのパート勤務が、第一候補となります。
大手は正社員採用を優先するので、パート求人が出にくいです。
正社員になることを見据えて大手を狙うなら、リクナビ薬剤師など大手に強い転職サイトに相談してみましょう。
また子どもが小学生前までは、時短勤務が利用できます。
仕事を長く続けたい・収入を確保したいなら、時短正社員の方が好都合。
パート勤務ほど自由度は高くありませんが、フルタイム勤務を見据えて働きやすいですね。
ただし、入社から1年は時短制度が利用できません。
時短正社員として働くなら、パートで1年勤務してから時短正社員に切り替える流れとなります。
子供が小学生になったママ薬剤師
保育園・幼稚園時代が上手く行っていても、働き方を再度考える必要が出てくる時期。
いわゆる「小1の壁」と呼ばれる問題があるためです。
小1の壁とは?
- 保育園より、小学校の学童預かりの時間が短い
- 参観日や家庭訪問など、平日の日中の行事が多い
- 春休み・夏休み・冬休みといった長期休みがある など
また多くの薬局の時短勤務制度が終了し、子どもの帰宅までに帰るのが難しくなります。
時短制度で正社員を続けていたママ薬剤師は、働き方を変える必要があることも。
小学生のママ薬剤師にオススメの働き方
- パート
- 時短正社員(ドラッグストア)
パートであれば、小1の壁を越えるのは難しくはありません。
平日の休みをもらう機会が増えるため、周囲との関係性を大事にすると良いですね。
長期休みは学童やファミサポも、上手に使いましょう。
また、一部のドラッグストアでは子どもが中学生まで時短勤務可能です。
具体的には、マツモトキヨシやウエルシアなど。
この2社はライバル意識でママに手厚い制度改革をし続けて来た結果、ママ薬剤師が働きやすい環境になったと感じます。
ただし時短制度を利用するには、1年以上の勤務実績が必要。
小学生時代を見据え、子どもが年長になるまでにドラッグストアに転職すると良いですよ。
ママ薬剤師が小1の壁を越えて働き続ける方法は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事 ママ薬剤師の転職|小1の壁を超えられる転職先の探し方
中学生以後~
子どもが中学生になると、授業や部活で帰りが遅くなります。
留守番を含め1人でできることも増えるので、ママの負担も小さくなりますね。
高校や大学の学費を貯めるため、ガッツリ稼ぐならココからですよ!
中学生以後のママ薬剤師にオススメの働き方
- 長時間パート
- 正社員
お昼や夕方までのパートは、希望者が多く飽和状態。
一方、18時やラストまでのパート薬剤師は求人が残りがちで、高時給も出やすいです。
引用元:ファルマスタッフ
遅くまで働けるようになると、探せる職場が増えるよ と。
ただし塾の送り迎えや部活のお弁当作りなど、環境によってはママの負担が続きます。
引き続き無理せず、家庭と仕事のバランスを調整するのも大事です。
「いつまでにいくら貯めたい」など、家計のビジョンから働き方を考えるのも良いですよ。
ママ薬剤師が家庭と仕事を両立して働くために大事なこと
ハッキリ言って、仕事も子育ても重労働。
どちらも頑張るママ薬剤師は、負担がかかりすぎてしまいがち。
正社員はもちろん、パートだからと家事育児を頑張りすぎは禁物です。
仕事は無理なく続けるのが1番。
パート・正社員どちらを選んでも、ママ薬剤師が家庭と仕事を両立するためには以下が大切です。
家族の協力を得る
実家が近い方や旦那さんの帰宅が早い方など、家族が子育てに参加できる環境であれば、ママ薬剤師でも正社員で働きやすくなります。
まずは家族全員で協力して、仕事と子育てを両立できる体制を整えたいですね。
間違っても「自分が家事も子育ても頑張れば大丈夫!」とは思わないようにしましょう。
どこかで無理が出て身体を壊してしまいますよ。
子育て支援をしている企業を選ぶ
薬局長や管理薬剤師にママ薬剤師がいる企業は、子育て支援が充実している傾向です。
求人元企業の子育て支援環境や、ママ薬剤師の勤務状況をチェックしておきたいですね。
子育てサポート企業として基準を満たした企業に与えられる、「くるみんマーク」を取得していることも、1つの目安になります。
例えばアイン薬局やスギ薬局が、くるみんマークを取得していますね。
まだ取得企業は少ないですが、今後増えていくものと考えられます。
ドラッグストアなど時短勤務を中学生までとしている企業を視野に入れるのも良いでしょう。
また企業のDI業務は残業が少なく基本的に土日祝日も休みで、ママ薬剤師が働きやすい環境。
実際にママ薬剤師が多く働いているので、サポートが受けやすいですよ。
ママ薬剤師が企業のDI(学術職)で働くことについては、こちらの記事を参考に。
参考記事 ママ薬剤師の正社員の転職先としてDI職がオススメな理由
自治体の子育て支援を利用する
近ごろでは、子育て支援に力を入れている自治体も増えています。
トワイライトステイなど、遅くまで子どもをみてくれる地域もあるので、うまく活用しましょう。
参考 東京都中央区ホームページ
ママ薬剤師が働きやすい求人を選ぶ
本当にママ薬剤師が働きやすいかを見極めるには、データに注目するのが大事です。
ママ薬剤師が注目すべきデータ例
- 育休取得率
- 時短勤務者の数
- 薬剤師一人当たりの処方枚数
- 平均残業時間
- 有給消化率
自社の薬剤師を大事にしている企業は、残業時間や有給消化率等をしっかり管理してます。
数字で明確化することで、企業のイメージアップになることもわかってるんですね。
逆にブラック企業ほど、実情を隠します。
企業のホームページから得られる情報と、転職エージェントから得られる情報を、総合してママ薬剤師に優しい企業を選びましょう。
企業情報に詳しいのは、マイナビ薬剤師ですね。
通いやすさを妥協しない
特に子どもが保育園・幼稚園までは、重視すべき内容。
どんなに好条件の求人でも、自宅や保育園・幼稚園と職場が遠いと大変なことが増します。
通勤に時間がかかるだけではなく、急なお迎えにも対応しにくい。
買い物などの時間も取りにくいです。
転職サイトで近場の求人を探してもらうのも良いですが、自分で探してみるのも良いです。
自宅の近所の薬局やドラッグストアへ足を運び、職場の雰囲気をチェック。
良さそうと感じたら、エージェントに求人有無を調べてもらいましょう。
もし現時点で求人が出ていなくても、交渉により採用してもらえることもありますよ。
個人情報は隠して調査交渉してもらえるので、買い物に行って気まずい…とかもなし。
条件面でもエージェントから確認した方が、好条件になりやすいです。
くれぐれもその場で応募はしないようにしましょう。
子どもが成長すると選択肢が増えるので、定期的に求人をチェックしてみましょう.
ママ薬剤師の働き方|まとめ
- 子育てや家庭との両立がしやすい、パート社員。
- 収入やスキル・キャリアアップで有利な正社員。
どちらも一長一短あり、ママ薬剤師の働き方において、どれが正解ということはありません。
大事なのは、働きやすい職場で無理なく仕事を続けることです。
子どもの成長に合わせて、ベストな働き方も変わっていきます。
まずは家族と話し合った上で、どれくらい働けそうか考えてみると良いですね。
その上で転職エージェントと相談し、ママ薬剤師に優しい求人を探すとスムーズですよ。
ママ薬剤師にオススメの転職サイト
働き方に迷うママ薬剤師さんは、経験豊富な転職エージェントに相談するのもオススメです。
ただし、利用する転職サイト選びは慎重にしたいところ。
薬剤師向け転職サイトは数多くあり、年収アップが得意な転職サイト、ワークライフバランス重視で交渉してくれる転職サイト、大手企業を中心に紹介する転職サイトなど、各社それぞれ特徴があります。
ママ薬剤師にオススメなのはもちろん、ワークライフバランス重視で交渉してくれる転職サイトです。
間違っても年収アップ重視の転職サイトに登録して、「この条件を妥協してもらえば年収○○万円アップできますよ!」などと交渉されても困っちゃいますもんね…
そんなママ薬剤師にイチオシなのは次の2社です!
職場の内情や人間関係に詳しいファルマスタッフと労働条件を企業に細かく交渉してくれるマイナビ薬剤師。
ママ薬剤師にベストな働き方を提案してもらえるはずですよ!
転職サポートの手厚いファルマスタッフ
対面面談や面接同行など、求職者へのフォローを重視しているファルマスタッフ。
エージェントが細かく現場に足を運ぶ分、職場の内情に詳しいのが特徴です。
ファルマスタッフが持つ情報例
- 薬局長の人柄
- 働くスタッフの年齢層や雰囲気
- 忙しさ
- 細かい募集背景
ファルマスタッフは、求人をしっかり厳選してます。
離職率が高い職場や、評判の悪いブラック求人は紹介しません。
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企業への交渉力の高いマイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は薬剤師の働きやすさを重視してくれるので、労働条件の改善はしつこいほど交渉してくれます。
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※マイナビ薬剤師の詳細は「マイナビ薬剤師の評判・特徴を転職エージェント2人が赤裸々に暴露!」の記事で解説しています。
ママ薬剤師の働き方についてのアンケート結果一覧
対象者 | ママ薬剤師もしくは身近にママ薬剤師がいる薬剤師100人 |
調査方法 | クラウドワークスによるインターネット調査 |
調査期間 | 2021年12月14日~12月17日 |
本アンケートのプレスリリース先 | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000061619.html |
ママ薬剤師もしくは身近にママ薬剤師がいる薬剤師を対象とした、ママ薬剤師の働き方に対するアンケートの結果は以下です。
ママ薬剤師の雇用形態は?
およそ6割のママ薬剤師が、正社員として働いていました。
今回派遣社員として働くママ薬剤師は、0人という結果です。
パートで働くママ薬剤師の勤務日数・勤務時間は?
※複数回答可
それぞれの1日の勤務時間をまとめました。
1位 週4日 44%
週4日働いている。そのうち3日は5時間。うち1日は4時間で働いている。9時15分~14時30分もしくは13時15分の勤務体制である。
パートのママさんは、週4勤務で火曜と木曜は13時までの4時間勤務。他の2つの曜日は9時から16時までの6時間勤務の1時間休憩です。
2位 週5日 41%
週5日で、月曜日から水曜日と金曜日は9時から16時勤務で、木曜日は9時から13時で勤務していただいています。
週5日で勤務していて、産休前と勤務日数は変わりはない。勤務時間は9時~16時もしくは17時と日によって異なる。
3位 週3日 40%
週3回で、1日6ー8時間勤務。1週間に20時間程度の勤務時間だったと思います。休みは曜日固定の方も多かったです。
処方箋の集中率が一番高い時間帯にのみ出勤しているパート薬剤師さんがいます。
4位 週2日 14%
扶養の範囲に収まるように週2日、計10時間程度。
5位 週1日 2%
ママ薬剤師で正社員で働けている人はどんな人?
※複数回答可
実際のご意見は以下です。
※ご意見は読みやすいように一部改変しています。
1位 時短勤務ができる 51%
時短勤務で働くことができ、当直日直などの勤務がないため。
時間短縮制度があり、定時は18時だが最大で16時までという時間に短縮して働ける。有休もあるので急な休みにも職場の協力を得て成り立っている。
開局時間が20時までですが、時短で働いているため、17時に退勤することができるので働くことができています。
2位 両親が近くに住んでいる 50%
時短制度を使ったり、子供が熱を出すなど急なお迎えが必要な時は自宅の近所に住んでいる助けてくれる両親がいる。
実家が近くにあり、子供の急な病欠・学事イベントにも対応可能な人。とくに乳幼児はワンシーズンに一度以上の高頻度でほぼ必ず体調を崩すため、私の知る限りでは正社員で複数の子供がいるママ薬剤師は、全員実家の助けを借りていた。
両親、または義理の両親の助けがあり、学校帰りの子供の面倒を見てもらえる。
3位 家から職場が近い 30%
通勤時間が短い。子供が小さい場合は、通勤途中に保育所などがある。
通勤時間が短い方が圧倒的に多いです。私も通勤時間が1時間以上かかっていたときは親の助けが必要でしたが、通勤時間15分の職場に転職してからは親の助けがなくても正社員として働けています。
4位 夫が協力的 26%
ママが正社員であることに対して、夫が理解してとても協力的である。
パートナーの育児参加が十分にある。具体的にはパートナーと本人の育児参加が半分ずつに見える。
5位 職場の理解がある 15%
子どもが急病等で急に休みたいとき、他の人がカバーしやすい体制が整っている。
人員の多い店舗に配属されているため、何かあった時にも休みをとりやすく、時間外の仕事は任されていない人。
6位 保育園・学童・託児所が利用できる 12%
1歳などの低年齢から、保育園に入園させることができている人。
7位 残業がない 9%
残業にならないよう周りのサポートがあるので、正社員で働けている。
8位 子供が大きい 6%
子供がある程度大きくなり、手がはなれた時点で正社員に戻っている方が多いです。弊社には時短勤務制度がないため、子供に手がかかる年齢の子供を持っている方はパート勤務をしています。
その他 11%
正社員で頑張っているママ薬剤師さんは、体力があり、パワフルな方が多い印象です。
正社員で働くという意志を持っている人が多いと思いますが、そもそもパートの選択肢がない病院で働いている人は否が応でも正社員です。
ママ薬剤師が正社員として働いて困っていることは?
※複数回答可
1位 突発休が多くなる 36%
小学生になる前のお子さんをお持ちの方はお子さんの病気でしょっちゅう休んだり早退しなければいけなく、会社的にはOKの姿勢ですが、本人には負い目になってしまっているようでした。
子供が病気を出すなど急なお休みや早退、遅刻が必要な時に職場の理解がなかったり、休みにくい雰囲気がある。
急な病欠などへの対応のしづらさで、困っている様子でした。正社員だと遅らせての出勤などを申し出づらいようで、そもそも休む・遅刻するといった選択肢が存在していない様子でした。コロナ禍で高齢の両親に発熱した子供を預けるのは難しいようでした。
2位 残業や急な出勤がある 32%
残業があると、保育園にお迎えに行く時間がぎりぎりになって、保育士の方にちょっと迷惑がられることがある。
繁忙期は残業で帰宅時間が遅くなってしまう事。学童保育も19時以降は見てくれないはずなので困ってる方は数名いた。
門前クリニックが終わり次第の閉店になるので、何時に終わるかわからない。人手が少ない日に呼び出しなどがあった場合、帰りにくい。
3位 子供の行事や休みに合わせて休みにくい 18%
正社員だと雰囲気的に、休みをパートの薬剤師に譲らなければいけないことが多く、運動会や授業参観などの学校行事に行けないことが悩みでした。遠足や運動会は日にちが被ると、自分が勤務するしか選択肢はありません。
コロナや災害でも、子供は休みなのに薬剤師の勤務は休みにならないので、職場に行かなければいけない時は困る。
4位 土曜勤務がある 11%
基本的にパートが平日限定なので、どうしても正社員が土曜日に出勤せざるを得ない。
土日休みにできない店舗だと、週末に休みが取りにくいのはママとしては困っているのではないかと思います。
5位 異動がある 10%
異動や残業など、家庭に影響を及ぼす内容で、転職を検討されることが多い印象です。
社員になると1人薬剤師の店舗に配属になることがある。通勤時間が長くなる店舗に異動になることがある。
6位 家族に負担がかかる 9%
休日当番などで、主人や保育園に子どもたちを預け仕事に行かなくてはならず、子どもたちに申し訳ない気持ちになることがあります。
7位 体力的な負担が大きい 6%
勤務で多忙な中で子育てをするため、体力的に厳しいことで困っていると思います。
8位 緊急対応がある仕事ができない・大変 5%
かかりつけ薬剤師の電話24時間対応は基本的に無理。仕事が終わったらパパママ業に専念してもらいたいので、現場としてはかかりつけ薬剤師をお願いしにくい。この制度自体が問題。
その他 7%
小学生の壁。小学生になると、宿直業務を行わないといけないという縛りがあり、大きなハードルとなっている。
休憩時間に一旦家に帰ることができるものの、子どもを留守番させているのはやはり心配なようです。
ママ薬剤師がパートとして働いて困っていることは?
※複数回答可
1位 給与が低い・昇給しない 43%
ボーナスが少ない上に、子供の体調不良で休むとその月の給料が減ってしまう。
扶養範囲内が無理な割に、給料が安くなりつつある。10年位前は時給2500円が基本だったが、現在は1900円が相場になっている。
患者さんに対する責任は正社員もパートも変わらないのに、給与面ではボーナスがなかったりすることは困ると思います。
2位 知識・経験不足になりがち 37%
自社ではパート薬剤師は研修やスキル試験の対象外なため、勉強の機会は個人の心がけ次第という感じで大変です。
短時間勤務のため、実務経験値の不足は否めないと思います。形式的な対応しかできないので、これからの生き残りに不安を感じている方もいます。
勉強会は夜が多いのでなかなか参加できないこと。今はコロナの影響でオンラインが多いので、参加できるようになって助かっているようです。
3位 キャリアアップできない 26%
子供を優先しなければいけないため、昇進のチャンスがあったとしても本社へ上がることはできない。
すごくスキルがあっても、パートだとキャリアアップが難しいように感じます。
4位 他の人に負担をかけて申し訳なくなる 11%
勤務時間が短いため、自分のやっていた業務を他の人に委ねなくてはならない場面も多く、申し訳ないと感じる。
外来調剤が忙しい時間に上がりなので、申し訳なさそうに帰って行かれます。
5位 休みにくい・有休が少ない 9%
子どもがいると急な休みが必要なのに、有給が少なくて困ります。
6位 社内の情報が入りにくい 7%
職場にいない時間で起きたことを知らないままになってしまうため、自分から正社員の方に声をかけて教えてもらわないと、業務で困ることもあります。
7位 認定薬剤師やかかりつけ薬剤師になれない(なりにくい) 6%
1週間に勤務時間が32時間以下の人は、かかりつけ薬剤師の算定要件に合わないので、やりたくてもできないです。
その他 6%
対患者さん業務では予想外の問題が発生することもあり、就業時間までに解決できない場合、他の薬剤師に引き継ぐこととなる。結果お互い余計な時間を要し、患者さんからの信頼も失い、その後の決着が気になるというストレスを抱えたまま家庭に戻ることになる。
時間内に要領よく、終わらせないといけないことが困る。自分が対応した患者さんの薬歴は自分で書かないといけないから任せることもできない。
アンケートの結果、正社員ママ薬剤師の多くが、時短勤務や両親の助けを得ることで家庭と仕事を両立させていることがわかりました。
家の近くで働くことで、上手く時間を使っている方もいました。
しかし仕事が忙しい正社員ママ薬剤師は、急な休みで周囲に負担をかけがちなことや、残業や急な出勤で困ってる結果に。
一方、パートママ薬剤師は家庭との両立はしやすいですが、給与の低さに困っていました。
知識や経験不足、キャリアアップできないことに、焦りを感じる方も。
ママ薬剤師の働き方は今この瞬間だけではなく、将来のことを見据えて決めるのが大切ですね。
正社員が続けられるかは、家庭環境や自身のキャパシティによっても変わります。
無理せず働ける方法を見つけるのも、大切なことですよ。
どのような人生設計・キャリアプランが良いか悩んだときには、転職サイトのキャリアコンサルタントに相談してみるのも良いでしょう。
【参考文献】
※1 内閣府 幼児教育・保育の無償化について
※2 厚生労働省 同一労働同一賃金特集ページ
※3 令和2年賃金構造基本統計調査 短時間労働者より算出