薬剤師のお仕事データ

調剤薬局大手と中小、薬剤師はどちらに魅力を感じているか【100人】に聞いてみた

調剤薬局大手と中小の違い、大手に魅力を感じる薬剤師は何%?

同じ調剤薬局でも、大手調剤薬局と中小調剤薬局では大きな違いがたくさんあります。

大手と中小の違いは、給与・福利厚生・働きやすさなど様々…
大手が合う人もいれば、中小が合う人もいますね。

現役の薬剤師100名に調査を対象に、大手調剤薬局と中小調剤薬局の魅力やメリット・デメリットをどう感じているか調査しました。

さらに大手調剤薬局の、具体的な評判と特徴をまとめています。

初めて調剤薬局で働く方や、調剤から調剤への転職を検討している方は、ぜひ読んでみてください!

三上小夜香

薬剤師が転職を成功させるためにも、自分に合った企業規模を知っておきましょう。

対象者:薬剤師100人
調査方法クラウドワークスによるインターネット調査
調査期間:2021年11月23日~11月28日
本記事のプレスリリース先:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000061619.html

薬剤師は大手調剤薬局と中小調剤薬局のどちらに魅力を感じているか

安定性の高い大手調剤薬局と、自由度や給与が魅力の中小調剤薬局。
大まかに環境を比較すると、以下のようになります。

大手調剤薬局 中小調剤薬局
給与 平均的 平均よりも高いことが多い
残業代 細かく支給される 出ないこともある
休日 希望が通りにくい 希望が通りやすい
有給 有給取得率が高め 有給が取れないこともある
異動・転勤 多い 少ない
かかりつけ薬剤師
等ノルマ
ある ない
業務ルール 厳しい 自由度が高い
教育体制 整っている あまりない
店舗の雰囲気 店舗により差が大きい アットホームなことが多い
子育て応援 正社員は働きやすい 状況に合わせて休みやすい
人間関係トラブルのとき 異動で対処できる 退職せざるを得ないことも
安定性 高い 高くはない

大手と中小では、様々な点で違いがありますね。
現役の薬剤師は、どちらに魅力を感じているのでしょうか。

結果はこちら。
薬剤師は大手調剤薬局と中小調剤薬局のどちらに魅力を感じるか

アンケートでは、大手調剤薬局に魅力を感じる薬剤師が多い結果となりました。

それぞれの回答理由は以下です。
意見の多いものから、ランキング化して紹介します。

大手調剤薬局に魅力を感じる理由

薬剤師が大手調剤薬局に魅力を感じる理由※複数回答可

大手に魅力を感じる薬剤師の半数が、安定性が高いことを理由としていました。

人手の多さによる休みやすさや1人1人の負担の小ささ、本部機能が高いことによる情報入手のしやすさも挙げられています。

実際の回答を以下で紹介します。
※ご意見は読みやすいように一部改変しています。

1位 資金力があり安定性が高いから 47.0%

薬剤師個人の目線ではなく、企業として生き残っていけるかを考えると大手だと思います。
電子処方せん、電子お薬手帳、オンライン服薬指導、オンラインフォローアップなどが進んでいく中、時代の流れに対応していくには大手の様な資金力が必要だと考えます。

中小では倒産のリスクがあるためです。
転職をしたにせよ、大手企業にM&Aされ、勤務としていずれは大手になる可能性もあるためです。

経営基盤がしっかりしている。
経営のノウハウや財務の知識などを中小企業より持っているから多少経営がうまく行かなくても潰れない。

コロナ禍でどこの薬局も患者数の減少の煽りを受けたと思う。
中小の薬局だとその影響が大きいが、大手だと薬局以外にドラッグストア事業や食品の取り扱いなど手広く行なっているので、ダメージが少ない

2位 人手が多いから 18.2%

大手は人のやりくりが店舗間でできますし、改定への対応についても方針を本社が出してくれるので現場が悩み対応する負担は個人店に比べるとかなり少ないです。
24時間対応も人手があれば毎日同じ薬剤師が担当しなくてもよく、負担感は少ないと思います。

大手の方がマンパワーがあり、急な休みを余儀なくされても、カバー力があったり、わからない事は他の薬剤師に相談したりできて魅力に感じます。
人が多いというだけで、安心できると感じます。

3位 情報の入手・共有がしやすいから 16.7%

私が所属した大手薬局は、診療報酬改訂で、変更になった点や新たに追加になった加算などについて、全社員が内容を理解できるように対策をしていました。
社会の変化に社員を対応させようとする姿勢に将来性を感じます。

大手の方が対策やマニュアルが整っており、在宅などを行う店舗が増えている現在どの店舗に配属になってもルールが一本化されているので業務にスムーズに取り組むことができる。

4位 在庫管理の負担が小さいから 12.1%

在庫管理の厳しさがあると、患者様へのパフォーマンスか低下してしまうが、大手であれば在庫数がそこまで厳しくない為

5位 福利厚生が良いから 7.6%

有給休暇を取得しやすいから。
産休や育休を取るときにマタハラや手当がもらえるかどうかの心配がないから。

6位 異動しやすいから 3.0% 

色んな店舗を異動して、たくさんの処方内容を見ることができるので、大手の方が色々な経験ができると思うから。

その他 7.6%

今後の診療報酬改定により、薬局は専門性を標榜できる薬局とできない薬局にわかれてきます。
薬局薬剤師が資格を持っていないと専門性を標榜できず、診療報酬点数も低い状態になります。
そのため、薬剤師の多い薬局が有利になると思っています。

少し前までは大手を標的としてる改定が目立ったが、今後は中小規模の薬局にも大きな影響が出ると思われる。
すると大手の方がいろんな観点から可能性が広げられると思う。

新しい認定や加算は大手企業が取り組んでいる内容をもとに新設されることが多く、中小はそれについていくという状態だから。

調剤薬局の倒産が珍しくない中、大手の安定性に魅力を感じる薬剤師が多い結果です。

資金力が高い大手は、機器の導入もしやすい環境です。
ネットを利用した事業など、経営基盤の強化もしやすいですね。

診療報酬改定ごとに薬剤師の負担が増えても、マンパワーの高い大手は1人1人の負担が大きくなりにくいのも魅力。

ママ薬剤師も働きやすく、仕事と生活の両立を考える薬剤師に魅力的な環境です。

中小調剤薬局に魅力を感じる理由

薬剤師が中小調剤薬局に魅力を感じる理由※複数回答可

中小調剤薬局に魅力を感じる薬剤師の半数が、診療報酬改定が中小薬局に有利になっていることを挙げました。

大手とは違い、薬局ごとにルールを決められる柔軟性も評価されています。
中小薬局の、給与の高さも魅力として挙げられました。

実際のご意見は以下です。

1位 調剤報酬改定は中小に有利だから 47.1%

経営の立場からすると、診療報酬体系全体として、大手は調剤報酬が得られにくく、中小の方が調剤基本料などで高い報酬が得られやすいと思います。

大手は点数減算の煽りを受けると思います。
国の進めるかかりつけ薬局に一番近いのは地域に根付く中小薬局だと思います。

2位 柔軟性・自由性があるから 23.5%

中小の方が風通しが良く、経営者との意思疎通もしやすいと思っている。
自分の意見を伝えやすく、アイデアを実行するチャンスも多いと思っている。

大手企業では作業の手順が決められており自由度が少ない、かかりつけ薬剤師などのノルマがある等のイメージがあるなどの悪いイメージがある。

3位 給与が高いから 20.6%

大手は強制的に加算を算定するように強制するが、給与への反映はほとんどないと思う。
中小は交渉次第でこれだけ加算を取ったらどのぐらい給与に反映してもらえるか交渉の余地はあると思う。

4位 異動がないから 11.8%

大手は異動などが多くその地域に密着した仕事が続けてできないイメージがあります。
中小の方が自分の経験もある上で、異動が少なく、また仕事への配慮がありやりがいがある印象があります。

その他 8.8%

大手よりも社風に特色がある事が多いので、自分の考えと合えば楽しく仕事ができる。
遠方の研修に行かなくて良いことが多い。

大手では仕事内容が数字で評価されがちで、常にスピードに追われ、患者さん本位の仕事が高く評価されづらい。

処方せん枚数が多い薬局を対象に、調剤基本料を減らすのが診療報酬改定の流れとなっています。

規模の大きい薬局に不利な診療報酬改定の流れは、今後も続く可能性がありますね。

異動の少ない中小薬局は、真の意味でのかかりつけ薬局として、患者さんの理解を得られるでしょう。

地域に根差す薬局の一員として、医療を支えたい薬剤師にとって中小薬局は魅力的です。

一般的に大手よりも高い中小薬局の給与も、魅力がありますね。

大手調剤薬局のメリット・デメリット

大手調剤薬局で働いた経験のある薬剤師に、大手のメリットやデメリットを伺いました。

多い意見から、ランキング形式で紹介します。

大手調剤薬局で働くメリット

薬剤師が大手調剤薬局で働くメリット※複数回答可

大手調剤薬局で働くメリットとして、研修制度の充実と福利厚生や労働環境が整っていることが多く挙げられました。

多店舗へ異動できること、経営が安定していることもメリットと考えられている結果です。

実際のご意見は以下です。

1位 研修制度が充実している 36.5%

研修や教育体制がしっかりしているのがメリットだと思います。
スケールメリットもあるので、学会への参加の補助も手厚いと思います。

大手の方が若手への教育がしっかりしており、コンプライアンスの遵守を徹底している所が多い。

教育制度が充実しており、調剤のマニュアルが豊富であるため、新卒で入社した際に、不安なく調剤業務に勤しむことができる。

1位 福利厚生・労働環境が整っている 36.5%

福利厚生がしっかりしていることだと思います。
産休や育休制度もきちんとしているので、仕事に集中しやすいです。

絶対的安心感と社会保障が充実しているところです。
私は2人出産しましたが、小学校の間は時短勤務が可能なので助かっています。育児休暇も3歳まで取得できました。

法律が守られているので、有給休暇の取得や産休、育休制度などがきちんと守られている。
中小だと制度が利用できるのか不明な職場もありそう。

3位 異動できる 32.7%

店舗数が多いので、転勤の際に異動依頼しやすい。転職しなくて済む。
転職活動をせずにすみ、仕事のやり方も会社自体は同じなのでそこまで大きく変わらない。

人間関係に問題が起きても、転勤と言う解決方法がある。

配属先がたくさんあるので色々な科の門前で経験を積むことができ、尚且つ転職をする必要がないので経歴に傷がつかない。

4位 経営が安定している 19.2%

薬局近隣の環境や、法制度が変わり薬局の経営が困難になったとしても、他店舗への異動などで雇用は保証される事。

店舗数減少などの可能性はあるが、いきなり職を失う可能性は低いため路頭に迷うことは少ないと考えられる。

5位 情報や人脈が得られやすい 17.3%

積極的にアンテナを張らずとも本社の意向と調剤報酬改定に対する方針がわかる。
不明点があったときにも専門部署に問い合わせをすることで情報が手に入るし、連絡がとりやすい。

同期・年の近い先輩・後輩が多い。
これは悩み・つらさを共有しやすい環境となるため互いに助言ができる。

6位 在庫管理の負担が小さい 13.5%

在庫管理を会社全体として行うことができるので、余裕を持った在庫管理ができ不足薬が生じにくくなる。

その他 19.2%

資金力。分包機を買い替える、軟膏練り機を入れるなど、瞬発力が違います。
ネームバリューもあり、卸さんとの交渉でも有利に働くと思います。

M&Aや新規出店を積極的に行うことで、薬局長などの役職につくチャンスが中小と比較して多いのが大手のメリット。

OTC併設の店舗や、調剤薬局でもOTCが充実していると患者さんが買い物しながら時間を潰してくれて、待ち時間が長くてもクレームになりづらく落ち着いて仕事ができる。

研修制度が整った大手は、新卒・中途に関わらず働きやすい環境です。

診療報酬改定など新しい情報も、本部がしっかりまとめてくれます。
社内の薬剤師全体が、一定の水準を維持できる理由ですね。

労働基準法に則った運営のため、残業代未払いや有休が取れないトラブルも少ないです。

しっかりとした環境で、安心して働きたい方に向いているのが大手調剤薬局と言えます。

大手調剤薬局で働くデメリット

次に、大手調剤薬局のデメリットを伺いました。

結果は、以下のとおりです。
薬剤師が大手調剤薬局で働くデメリット※複数回答可

大手調剤薬局で働くデメリットの、最多は転勤・異動やヘルプが多いことでした。

マニュアルが細かく自由度が低いことや、ノルマが多いことも挙げられています。
中小調剤薬局に比べ、給与が低いこともデメリットとして指摘されました。

実際のご意見は以下です。

1位 転勤・異動やヘルプが多い 48.1%

全国展開や幅広く展開しているので、希望とは遠い場所に配属されたり通勤が大変になる可能性がある。
ヘルプなどの慣れない店舗に行かなくてはならないことが多い。

良くも悪くも人材が多いので異動がある。
今現在働きやすかったり、人間関係が良くても上司の異動や同僚の異動で働き辛くなる可能性がある。

店舗数が多いため、人員不足の店舗への応援に行くことがある。
不慣れな環境で店舗運営を任されることがあるため、インシデントにつながる要因になりうる。

2位 ルールが厳しく自由度が低い 26.9%

マニュアルが多すぎて、覚えるのがなかなか大変。
中小企業と比べて自由度が少ないと思う。自由にやりたい方は少し息苦しいかもしれない。

複雑な処方内容が来た際に、マニュアルの手順の数が多いため、お渡しまでに時間がかかる。
確認などに時間を要してしまい、患者様対応が遅れてしまうケースがある。

3位 ノルマが大変・忙しい 19.2%

ノルマが多いので煩わしい事も多いです。
上に行くほど抱えるプロジェクトが多くなるため、苦手な人は大変です。

診療報酬が低いため、薄利多売となり、とにかく忙しい。
会社が総括してルールを決めて押し付けてくるので、その店の状況に適したやり方に変えづらい。

4位 給与が低い 11.5%

近年は大手の薬局でも年収がそれほど高いわけではなく、エリアマネージャーなどになれないと管理薬剤師で年収が頭うちしてしまう。

4位 出世しにくい 11.5%

管理薬剤師から上に出世しにくいと思います。
ベテラン・中堅含めて、出世に関するライバルが多いです。従業員が多いので、優秀な人もその分多いです。

6位 人が多いので人間関係の悩みが増える 7.7%

合併を頻繁に行なっており、合併される会社の人と上手くコミュニケーションとりながら仕事することにストレスを感じる。

その他 9.6%

誰でも入社できてしまうことです。
入社する側としては簡単に入れてラッキーというところかもしれませんが、向上心がなかったりやる気がなかったりする新人さんがここ何年も続いたので、指導する側としては通常の指導以外の余計な負担が多かったです。

新人研修など遠くまで行かなければいけない。集まり事が多い。
上とのやりとりがスムーズに行かない。新卒でも管理者を任せられる。

大手調剤薬局のネックとなるのは、やはり転勤や異動。

転勤や異動がない正社員を選択できる企業も増えましたが、ただでさえ中小に比べて低い給与がさらに下がってしまいます。

自分のやりたい仕事・なりたい薬剤師像がある人には、窮屈な環境でもあるでしょう。

自分の求める仕事や暮らしをイメージして、就職する薬局の規模を考えると良いですね。

中小調剤薬局のメリット・デメリット

今度は中小薬局で働いた経験のある薬剤師に、中小のメリットやデメリットを伺いました。

中小調剤薬局で働くメリット

薬剤師が中小調剤薬局で働くメリット※複数回答可

中小調剤薬局で働いたことのある薬剤師の約6割が、自身の意見が通りやすいことや自由度が高いことをメリットと回答しました。

地域密着の医療が実践できることや、転勤・異動が少なく腰を据えて働けることも挙げられています。

実際のご意見は以下です。

1位 自身の意見が通りやすい 60.6%

あまり厳しいマニュアルがないので、本当に1人1人に合った対応が可能で、上の許可などが必要無いため考えたことを直ぐに実行にうつせて、薬剤師としてはやりがいがあります。

経営者との意思疎通がしやすい。社員全員の顔が見えるので会社としてまとまりやすい。
自分の意見が述べやすく、アイデア等も実行できるチャンスがある。

社長との距離が近いので、仕事上の疑問点、改善点などすぐに対応してもらえる。
自己判断ですすめられる範囲が広い。

自分でやりたいことがある人、それを受け入れてくれる上司にめぐり会えれば理想的な環境と思います。
小回りはきくので、行動力のある人は向いていると思います。

2位 地域に密着できる 19.7%

患者さんに密接に寄り添って細やかなサービスができることが魅力だと思います。
また、薬剤師の人数が少ないので同じ薬剤師が担当することが多くあると思います

地域密着型の経営となることから、居心地がよく、気楽に働けると思う。
小回りもきき、医療機関との関係も密になり自身にとっての人脈形成にも役に立つと考えている。

3位 転勤・異動が少ない 18.2%

転勤が無いか少ない。
結婚した後の会社都合の転勤は家族へダメージがかなり大きい。

異動がほぼないため、人間関係が合う場合は居心地が良い。

3位 アットホームな環境 18.2%

中小の方が社員同士の距離が近いように感じました。
社長とも顔馴染みになれますし、アットホームだと思います。意見が言いやすいと思います。

一緒に仕事をする薬剤師が限定されるので、家族のような付き合いになり和気あいあいと仕事ができるところがメリットだと思います。

5位 給料が良い 16.7%

大手企業と比較して中小薬局の方が報酬が多くなると思います。

6位 出世・評価されやすい 9.1%

大手では優秀な薬剤師がいてもなかなか評価されることは難しい。
中小では優秀な薬剤師がいれば目立つため評価されやすいです。

6位 働き方に融通がきく 9.1%

子供の熱、子供の行事などの参加についてはかなり融通が効いているように感じます。
雇用形態変更もすぐに対応してくださるので助かります。

その他 9.1%

中小の方が薬剤師業務に専念できると思う。
大手は後発品割合や売上など、何かと数字を気にする必要があった。

総じて人が少ないので、薬剤師の業務以外の事務作業をできた方が仕事が回るので、自ずと薬剤師以外の仕事を覚える事ができて勉強になる。

画一化したマニュアルは少なく、自由度が高いのが中小調剤薬局で働くメリットです。

自分で考えて動けるからこそ、本来の薬剤師としての職務を果たしやすいですね。
患者さんのために働きたいという想いを、実践しやすい環境です。

目指す薬剤師像がハッキリしている人ほど、中小調剤薬局で輝ける可能性が高いでしょう。

中小調剤薬局で働くデメリット

薬剤師が中小調剤薬局で働くデメリット※複数回答可

中小調剤薬局で働くデメリットは、大手に比べ資金が不足していることが挙げられました。

研修制度がなく自主学習が必要なこと、異動がなく人間関係トラブルが解決しにくいこともデメリットとして回答されています。

実際のご意見は以下です。

1位 資金力不足 31.8%

大手に比べるととにかく資金が無いので、在庫についてや人件費についていつも悩むことが多いです。

資本力が弱い為に、DIや薬価改正への対応力、人材確保及び教育、幹部の育成などに力を入れずらい。

分包機の最新化や薬歴入力システムの電子化に対応していない・対応する気もない薬局も多く、大手の環境を経験していると働きにくいと感じることも多い。

2位 自分で勉強する必要がある 30.3%

法改正のポイントを自分で勉強したり、研修会などをこちらから依頼して卸さんなどに開いてもらって勉強する必要がある。

研修が充実していないことが多いので、自ら学ぶ姿勢をもっていないと成長できない。

研修などなく即戦力を求めていることも多いので、新卒で入ると厳しい。

3位 人間関係トラブル 27.3%

店舗間異動が少ないため、嫌な管理薬剤師やオーナーに当たったら退職を余儀なくされる。

店舗数が少ないので、働いている店舗で人間関係が揉めた時に、異動などの逃げ場がないこと。
働いている年齢層が高いことが多いので、異動はほぼない。

4位 人手不足 25.8%

大手と比べると人材の確保や定着に難渋すること、産休・育休など偶発的な補充については派遣やパートの導入で凌ぐ必要があること。

従業員数が少ないので、休暇を取りづらい。
小さな子供がいる人に休みを取らせてあげたいとはだれもが思うが、他の人にしわ寄せが行くので、公平感がなくなる。

5位 ルール・就業規則があいまい 22.7%

就業規則なんてあってないようなもので、口約束で色々決まってしまう点はトラブルのもとになりかねません。
不測の事態に強いのはやはり大手かなと思います。

作業の仕方は現場任せなので、戸惑う場面がある。
店舗ごとに作業手順が違うことがあり戸惑う。

6位 福利厚生が充実していない

大手は福利厚生が手厚いところが多いが、中小は最低限のところが多い。

その他

専門薬剤師を取得したいと思っても症例がなく、断念するケースがある。

店舗が少ないため、飽きっぽい方だとすぐに転職の方向へ意識が向いてしまいそうです。
何店舗かあれば異動をして、職場環境を変えられるため。

資金力のある大手は、一包化の錠剤監査システムなど最新機器も導入可能。
古い機材を使い続けることは、調剤の効率が下がりますね。

異動が少ないことはメリットにもなりますが、人間関係トラブルがある場合は大きなデメリットに。

人間関係トラブルは、薬剤師や職場を辞めたいと思う理由の常に上位に来ます。

転職なしには環境を変えられないのは、店舗数が少ない薬局で働くデメリットと言えます。

調剤薬局大手と中小。離職率の違い

大手調剤薬局を辞める理由として多いのは、転勤・異動の多さや給与の低さ。
ヘルプによる忙しさも退職のキッカケに。

中小調剤は、人間関係や残業代未払いなどが辞める理由になりがちです。

それでは大手と中小では、どちらが離職率が高いのでしょうか?

アンケートの結果はこちら。
調剤薬局は大手と中小どちらが離職率高い?
大手・中小それぞれを選択した理由は以下です。

大手調剤薬局の方が離職率は高いと思う理由

若い人が多く、給料が安く、転勤、残業が多いためだと思います。
教育面はしっかりしていますが、ある程度自分自身が出来る様になってくると、会社の使い捨てのような扱いに不満が出てくると思います。

大手の方が辞めた後の人材の補給があると考えると辞めやすいと思う。
中小だと人材不足が目に見えるので、申し訳ない気持ちが出てやめづらい。

大手になると県をまたいだ異動等が多く、結婚や個人の事情で異動できない人は離れていくと思う。

給料面では、大手と中小を比べると中小の方が良い。
給料の良い中小に、大手から転職する傾向が強いと思う。

不規則なシフトや長時間勤務、売り上げノルマなど若くないとキツイ環境で、たくさん辞めてたくさん入社させて…とループに見えた。

大手は人材が豊富で、「自分が辞めても問題ない」と考えがち。
比較的入社も容易と考え、辞めてしまう人が多い印象です。

ただし今は、薬剤師も面接で落ちる時代。

「本当に辞めた方が良いのか?」「どんな職場なら良いのか?」しっかり考えて、転職することが大切です。

中小調剤薬局の方が離職率は高いと思う理由

私は実際中小に勤めていたが、配偶者の転勤を機に退職し、大手に転職した。
大手は産休育休制度が充実していて、育休期間も長い。

離職の主な要因は、結局人間関係であることがほとんどであるのため、職場の同僚や上司次第だと思います。
異動などの選択肢の多い、大手の方が離職率は低いのではないかと思います。

中小企業のほうが、休みの確保が難しくプライベートの両立がしにくいことへの不満が出てくることで離職率は高いと認識している。

大手に比べて事前情報が少なく、ブラック薬局に当たるリスクがある中小薬局。

人間関係や待遇など、入職前の調査が大切ですね。

職場見学に行くのはもちろん、転職エージェントに情報を集めてもらうと良いでしょう。

大手・中小関係なく離職率は会社次第と考える理由

会社の規模と離職率は関係ないと回答したのは、全体の43%。
その方たちの考える、離職率を左右する理由は以下です。

大手・中小関係なく離職率は会社次第と考える理由※複数回答可

待遇や福利厚生が悪く、働きにくい会社は離職率が高いと考える方が多い結果です。

本人が職場に合うかどうか次第という回答も多く見られました。
人間関係も重要と考えられています。

実際の回答は以下です。

1位 待遇や福利厚生など働きやすさ 41.9%

女性が多い職場なので、結婚、出産の影響が離職率に大きく関与すると思う。
大手、中小というより、ライフプランに対してケアが出来る薬局が離職率が低いと思う。

あまり変わらないと思う。
大手でも中小企業でもしっかりと働きやすさが有れば働いている薬剤師はそこで働きたいと思うので。

残業が少ない、適切に人員を配置している、福利厚生がしっかりしている等、大手や中小に関わらず、会社が社員を大切にしているかどうか次第。

2位 その人が職場に合うかどうか 23.3%

合う合わないは人によりどちらの職場にもあると思うので、離職率は変わらないと思います。
どちらでも大体2~3年目の離職が多い気がします。

結局はないものねだりなところがあると思うので、キャリアップを望むなら大手、経営者の距離が近く意見聞いてもらえるところを希望するなら中小と、行ったり来たりするのかもしれません。

3位 人間関係 18.6%

中小、大手ともに同じ薬剤師の業務内容であり、人間関係においては店舗の中で決まるため、その環境があわなければ退職を考えるからです。

大手でも中小でも経営者と従業員の関係がよいところは離職率が低いと思います。

4位 忙しさ(異動含む) 16.3%

大手と中小での離職率には特に差はないが、会社間での差は大きいように感じる。
離職率が高い会社は1人薬剤師が当たり前であったり、業務過多による残業時間の増大が起因していると思われる。

5位 給与 7.0%

転職理由に違いはあるものの、離職率に大きな違いはないと思います。
大手はなかなか給料が上がらないため、それを理由に離職される方は多いです。

その他 9.3%

そもそも薬局業界は離職率は高いと思う。
保健医療の枠内なので独自政策が打ちにくく、どこの薬局グループで働いてもほぼ同じ仕事や業務をする事になるので仕方ない。

薬剤師の転出を防ぐため、大手・中小共に働き方や待遇を改善する薬局は増えています。

新型コロナウイルス流行以降、転職する薬剤師も減っていますね。
コロナ禍での薬剤師転職事情が厳しくなったことが原因です。

転職を繰り返さないため、自分に合った職場を選ぶことが大切です。

大手調剤薬局と中小調剤薬局。それぞれに向いている薬剤師の特徴で、職場規模の選び方を解説しています。

調剤薬局も潰れる時代。安定した薬局はどんなとこ?

今日において、調剤薬局の倒産は珍しくありません。

2021年の新型コロナウイルス流行による受診控えにより、調剤薬局の倒産は過去最多に。
参考:「調剤薬局」の倒産が過去最多、コロナで受診控えが響く

経営の安定性が求められる今、薬剤師が考える安定した薬局とはどんなところでしょうか。

アンケートの結果は以下です。
薬剤師が考える安定した薬局※複数回答可

求められる調剤薬局像が日々変わる中、時代に対応できる薬局が生き残れるという意見が最も多く挙げられました。

かかりつけ薬局・薬剤師が求められるため、患者さんに寄り添う薬局も大切という回答も多く見られます。
これ以降、在宅・かかりつけへの取り組みは欠かせないものになりますね。

実際のご意見を紹介します。

1位 時代に対応できる・変化し続けられる薬局 39%

対物から対人への評価がされるようになり、求められる事柄に柔軟に対応が出来る薬局が残ると思う。
薬価差益のみで利益を出していた薬局などは難しいと思う。

昔のやり方を徹底して、今の環境に合わせて変化が起きない薬局は継続が難しいと思います。
新しいやり方を取り入れて、常に最近の状態にアップデートしていく薬局が安定した利益を生み出すと考えられます。

改訂があり、様々な加算をとっていけるような薬局は売上を維持できると思う。
現状維持で毎日を過ごしているような薬局は今後淘汰されていくと思うので、変化にしっかりと対応できるところが生き残っていくと思います。

国の方針や補助金などを上手く利用して、成長できる薬局がこの先も残っていくと思います。

2位 患者さんに寄り添える薬局 22%

患者さんと深い繋がりを持ち、患者さんから信頼される薬局であれば大きな収益をあげるのは難しいかもしれませんが、生き残れると思います。

薬局の利益だけを追求した薬局や門前に依存している薬局は淘汰されると考える。
目の前の患者に真摯に向き合い、話を汲み取り、より良い治療のため医師などにも還元できることが大事。

医師の指示通りに薬を出すのではなく、患者様の身の回りの生活環境を考え行動できれば信頼関係ができリピート率が上がります。
体の調子が悪くなったからまずこの薬局に行って相談してみよう。そんな風に患者様が思ってくれる薬局はこれから強いと思います。

3位 在宅・かかりつけに積極的な薬局 20%

在宅医療などにも積極的に関わり、医師、看護師、ケアマネなど他業種と連携し、より患者の生活に密着していく姿勢が薬剤師、支持される薬局には必要だと思います。

今回のコロナで外来患者は少なくなったが、在宅医療はコロナ前と変わらず対応が求められた。
高齢化社会なので、これからますます在宅医療は求められると思うので、介護施設と関係を築き在宅医療を推進できる薬局が安定すると思う。

かかりつけ薬局や在宅医療など加算をたくさん取れる薬局。

4位 独自性を打ち出せる薬局 15%

地域の薬局が生き残るには、パタゴニアと同じようにとにかく独自のスタイルを作り出し、周りのファンを獲得していく小売店のような薬局を目指していくしかないと思う。

とにかく新しいことをやっていく薬局が潰れないと思います。
例えば学生のための塾を開くとか、薬局で薬を飲ませるサービスとか。薬機法に触れる可能性があるのであくまでも例えばですが。
処方箋を待っているだけの薬局が淘汰されるのは時間の問題だと思います。

5位 薬剤師を大切にする薬局 10%

職場環境がよく、働きやすく離職率が低いこと。
そのために人を大事にしてる薬局はいい人材が離れないなと思います。

現場の薬剤師を使い捨てするような会社は、いずれ薬剤師が足りなくなり潰れていくと思われる。

6位 ドラッグストア 8%

日用品や一般用医薬品の取り扱いもある、調剤併設型のドラッグストアが不況にも強いと思う。
処方箋調剤だけでは不安定。

7位 大手調剤薬局 7%

M&Aを行いどんどん拡大する企業。
薬品や備品などの納入単価など経費を考えた時にスケールメリットは大きいと思う。

その他 5%

安定しないと思う。
調剤報酬は少しずつ悪くなり、経営が以前より難しくなると予想される。
ただ年々薬剤師が増えてるので、薬剤師不足で潰れるリスクは少なく感じる。

診療報酬は、都度国が求める薬局像に近い薬局へ有利に改定されます。

今までのやり方に固執する薬局は、時代に取り残され調剤報酬も取りこぼすことになるでしょう。
時代に沿った取り組み、かつ薬局独自の新しい取り組みが大切です。

大手・中小問わず、現場の薬剤師の声に耳を傾けられる、柔軟な企業が生き残ると考えられます。

ドラッグストアではなくてもOTC等を扱い、収入源を増やす努力も大切ですね。

大手調剤薬局と中小調剤薬局。それぞれに向いている薬剤師の特徴は?

最後に、大手がオススメの薬剤師・中小がオススメの薬剤師についてまとめておきます。

ご自身の生活スタイルや環境・性格や仕事への考え方などを踏まえて、どちらが向いているか検討してみてくださいね。

大手調剤薬局がオススメな薬剤師の特徴

大手で働くのが向いているのは、このような要素に当てはまる方です。

大手調剤薬局がオススメな薬剤師の特徴

  • ブラック要素がない安心できる環境で働きたい
  • 薬局での薬剤師業務だけでなく、様々なキャリアを経験したい
  • 転勤や異動に抵抗がない
  • 多くの研修や経験により成長したい
  • 女性薬剤師で正社員勤務を希望し、育休や産休を取りながら「長期的」に勤務したい
  • なるべく転職を避けたい

厳しくルールに基づく運営は窮屈に感じることもありますが、働く人の権利が守られているとも言えます。
暗黙の了解はなく、法定通りに残業代が出て有休も使えます。

企業が大きくなるほど、様々なポジションがあります。
薬剤師業務以外に興味がある方や、昇進したい方も大手の方が良いですね。

家族の転勤や人間トラブルなどにおいて、転職せずに済むのは店舗数が多い大手ならではのメリット。

出産後も時短勤務を利用して復帰しやすく、女性にとって大手調剤薬局は仕事を続けやすい環境と言えます。

大手調剤薬局への転職にオススメの転職サイト

中小調剤薬局がオススメな薬剤師の特徴

続いて中小調剤薬局がオススメの薬剤師の特徴は、こちらです。

中小調剤薬局がオススメな薬剤師の特徴

  • なるべく多くの年収を得たい
  • 自分の生活に合わせてワークバランスを保ちたい
  • 異動・転勤を避けて、1つの店舗で腰を据えて働きたい
  • 自分の経験を生かして、自由度高く仕事をしたい
  • 幼い子供がいて、子育てと仕事を両立したい
  • アットホームな環境で働きたい

中小調剤薬局の方が平均年収が高いので、年収を上げたいなら中小を選ぶことになります。

休みの融通がつきやすく、長時間営業している店舗も少なめ。
ライフワークバランスを維持しやすい環境です。

ルールに厳しくない分、自分の経験や考えによって仕事をする楽しさも中小の方が上です。

アットホームな職場が多く、ママ薬剤師に対してもフォローが手厚いです。

ドミナント展開をしている中小調剤の中には、提携託児所を設けている薬局もあります。

中小調剤薬局への転職にオススメの転職サイト

大手調剤薬局の具体的な評判と特徴

一言で大手調剤薬局と言っても、大手にはそれぞれ他とは違う特色があります。
個人の生活スタイルや家族構成、働き方によってメリットとなったりデメリットとなることも。

以下では、代表的な大手調剤薬局の特徴をまとめました。

自分に合う企業はどこか探してみてくださいね。

対象者:薬剤師12人
調査方法クラウドワークスによるインターネット調査1,
クラウドワークスによるインターネット調査2

調査期間:2019年7月21日~8月1日

アインファーマシーズの評判と特徴

アイン薬局ロゴ

画像出典:アイン薬局

待遇面

  • サービス残業は原則なしで、残業代は1分単位で支給(月単位集計で10分以下は切り捨て)
  • 入社1年後から5日連続のリフレッシュ休暇が取得可能で、毎年1日ずつ休暇日数が伸びて最大9日連続で休める。
  • 本社勤務の公募制はなく、昇進は基本的に年功序列。

働きやすさ

  • 若手が異動が頻繁だが、年々頻度が低くなる。
  • ヘルプが多い、朝自店舗に出勤してから他店舗への応援へ行くことがある。
  • エリア限定社員でも地方に2週間〜1ヶ月のヘルプあり。レオパレスやホテルに滞在する。
  • 認定薬剤師へのバックアップ制度がある。
  • マネジメントや教育に関する研修は任意参加で強制力は低い。薬剤師のスキルに関する研修は必須

その他

  • 育休、産休ともに取得が推奨されており、問題なく取れる体制で、時短制度も利用可能。
  • 借り上げ住宅や持ち株会・ディズニーランドの割引など、福利厚生は充実している。
  • ユニフォームはケーシーと白衣が2着ずつ貸与され、クリーニングしてもらえる。

参考記事 アイン薬局へ転職するときにしっておきたいこと~転職経験者の本音

日本調剤の特徴

日本調剤ロゴ

画像出典:日本調剤

待遇面

  • 残業代は法定通り、1分単位で支給。
  • 本社勤務の公募枠はわずか。

働きやすさ

  • 若手は異動が頻繁にあるが、年々頻度が低くなる。
  • 認定薬剤師へのバックアップ制度がある。
  • 各種認定薬剤師資格に対する、手当あり。
  • 全体研修・個人研修含め、参加が必須で強制力が強い。

その他

  • 育休・産休ともに取得推奨はされているが、タイミングによるため、人材繰りが難しいエリアでは退職者も。
  • 借上げ住宅など、福利厚生は充実している。
  • 社員本人と、社員家族の薬代が免除。(支払額を後日給与振込にて返金)

アイセイ薬局の特徴

アイセイ薬局ロゴ

画像出典:アイセイ薬局

待遇面

  • サービス残業は原則なしで、残業代は1分単位で支給。
  • 本社勤務の公募制あり、上司への相談なく、さまざまなポジションへ挑戦可能。

働きやすさ

  • 年齢関係なく異動あり。特に新店出店時に大きく異動がある。
  • 全体研修は案内程度で、強制力はなし。個人研修は参加必須。
  • 祝い金支給・eラーニング代会社負担など、認定薬剤師へのバックアップ制度あり。
  • 年に1回テストがあり、結果が昇進や昇給に反映される。

その他

  • 育休、産休は積極的に取得可
  • 借上げ住宅や保養所利用などの福利厚生充実
  • 社員本人と、社員家族の薬代が免除。

参考記事 アイセイ薬局に転職するときに知っておきたいこと

クオールの特徴

クオール薬局ロゴ

画像出典:クオール薬局

待遇面

  • 残業代は法定通り、1分単位で支給。
  • 本社の公募制はなし。

働きやすさ

  • 若手・ベテラン関係なく異動は頻繁だが、拒否権あり。
  • マネジメントや研修参加への強制力は低いが、参加する社員が多い。薬剤師スキルに関わる研修は参加必須。
  • 認定薬剤師へのバックアップ制度がある。

その他

  • 育休・産休ともに、取得はできるが、しにくい雰囲気の店舗が多い。

総合メディカルの特徴

総合メディカルロゴ

画像出典:総合メディカル

待遇面

  • 本社勤務の公募制あり。上司へ相談の上で挑戦可能。

働きやすさ

  • 異動は頻度が高く、特に男性社員の異動は頻繁。
  • 認定薬剤師へのバックアップ制度がある。

その他

  • 育休・産休の取得は可能ですが、取得しにくい雰囲気。
  • 借上げ住宅などの、福利厚生は充実している。

サンドラッグファーマシーズの評判と特徴

サンドラッグロゴ

画像出典:サンドラッグファーマシーズ

待遇面

  • 昼休憩の際も、必ずタイムカードを切る。

働きやすさ

  • 最短3か月で異動など、エリア内・転勤問わず異動が頻繁。
  • 調剤過誤防止のための、調剤マニュアルがかなり細かい。(監査システム利用や二重監査の徹底など)
  • 調剤併設店でOTCの対応があるため、OTCに関する研修あり。

その他

  • PBを中心に、サンドラッグ店舗で社員価格にて買い物ができる。
  • 保養所の利用や、リゾートホテル・ディズニーリゾートを安く利用できるプログラムがある。

参考記事 サンドラッグに転職するときに知っておきたいこと

ウエルシア薬局の評判と特徴

ウエルシア薬局ロゴ

画像出典:ウエルシア

待遇面

  • 地域限定と全国転勤ありの契約で、給与が大きく異なる。
  • 残業代は法定通り、1分単位で支給される。

働きやすさ

  • 社内ルールが細かくマニュアル化されているが、M&Aの店舗の場合は、前の法人のルールが残っていることもある。

その他

  • 給与に確定拠出年金iDeCoが組み込まれている。
  • 全国転勤可能であれば、家賃補助が手厚い。(扶養者あり:上限9万円、単身者上限:6万円 2018年時点)地域限定の場合は、家賃補助なし。

株式会社ファーコスの評判と特徴

ファーコス薬局ロゴ

画像出典:ファーコス

働きやすさ

  • 研修は強制ではないが、著名な方を迎えての研修開催など、詳しく勉強できる研修が多い。
  • eラーニング研修や集合研修参加に対し、費用の補助あり。

その他

  • 大手の中では、雰囲気の良い店舗が多いと有名。
  • 会社都合により実家から離れた場所で勤務する場合、約6万円まで家賃補助があり。
  • 確定拠出年金に加入可能。
  • リゾート施設や習い事の割引が受けられる、ベネフィットサービス(例えば、ディズニーランドのチケットを○%値引きで購入できるなどのサービスのこと)を利用可能。

イオンリテールの評判と特徴

イオンリテール薬局ロゴ

画像出典:イオンリテール

働きやすさ

  • 母体が小売業のため、薬剤師としての研修に加えて、小売業に対する研修もある。
  • 調剤がほぼ自動化されていて、練り軟膏・散剤・錠剤・水剤の調剤をロボットが行う。

その他

  • 社宅が用意されているため、住まいの心配をしなくてもよい。
  • 社員専用のWAONカードがあり、効率的にポイントが貯められる。
  • 社員割引(商品によって異なるが2~3割引)で購入できる
  • イオングッドライフクラブというイオン独自の福利厚生クラブがある。
    (レンタカー・映画・ディズニーリゾートが安く利用できたり、保養所が利用可能)

阪神調剤の評判と特徴

阪神調剤薬局ロゴ

画像出典:阪神調剤薬局

働きやすさ

  • ヘルプが多く、場合によっては週2から3日他店舗への応援があり。
  • ヘルプ自体は多いが、ヘルプ先では残業が少なく、優先的に帰らせてもらえることが多い。
  • 規則がマニュアル化されており、どの店舗でも働き方はほぼ同じでヘルプでもスムーズに働ける。

その他

  • 阪神タイガースの選手などを新年会などに呼んでもらえる。
  • 借り上げ社宅が利用可能で、従業員の家賃の負担は1割。転勤に伴う引っ越し費用は会社負担。
  • 提携しているレジャー施設やレンタカーを、割引価格で利用できる。

スギ薬局の評判と特徴

スギ薬局ロゴ

画像出典:スギ薬局

働きやすさ

  • 研修制度が充実しており、調剤薬局で働くのが初めてでも安心して仕事ができる。
  • 大手の中では調剤ルールが柔軟で、状況に応じて社員が判断可能。

その他

  • ドラッグストア店舗の商品に対する、社員割引(2割引程度)がある。

富士薬品の評判と特徴

富士薬品ロゴ

画像出典:富士薬品

働きやすさ

  • 調剤部門とドラッグストア部門があるが、部門間での異動はしにくい。
  • ドラッグストア部門では、推奨品の販売ノルマあり。

その他

  • ドラッグストア部門の推奨販売品を、社員割引(3割引程度)で購入できる。
  • 社員旅行があり、費用は毎月給料から天引き。

ファーマライズ株式会社の評判と特徴

ファーマライズロゴ

画像出典:ファーマライズホールディングス

待遇面

  • 社則に労働基準法に関わる項目が含まれており、労働基準法を守ったシフトが管理されている。

働きやすさ

  • レジ金管理・レセプト請求・役所手続きの本社サポートがあり、現場の負担がかなり小さい。
  • 店舗間の医薬品のやり取りがスムーズに出来るため、不動在庫や期限切れ薬品の処理に対する業務負担が小さい。
  • 作業がマニュアル化されており、全スタッフで一定の技術力が担保されているので、応援者との仕事でも負担がない。

その他

  • 提携しているホテルリゾート施設の、優待利用が可能。

三上小夜香

似たような条件でも働きやすさや福利厚生を考慮すると、働く環境や手元に残るお金は全く違ので、自分が求める環境や生活スタイルにあう企業を選ぶことが大切ですよ。

大手調剤薬局と中小調剤薬局の違い|まとめ

同じ調剤薬局ではありますが、大手調剤薬局と中小調剤薬局では、待遇も働き方も全く違います。

大手・中小それぞれにメリット・デメリットがあるので、どちらが良いというわけではなく、自分にあった企業を選ぶことが大切です。

待遇だけではなく、仕事に対する考え方やライフワークバランスの取り方、生活スタイルや家族構成など、様々な視点から自分にはどのような薬局があっているか検討したいですね。

どんな規模・特徴の企業があっているかわからない方は、一度転職コンサルタントに相談してみることをオススメします。

転職するかどうかも含めて、第三者の意見を聞くことは、今後の薬剤師人生設計を考える上でも参考になりますよ。

今の職場に不満がある方は、まずは何を優先して解決したいのかを書き出してみると、転職理由がハッキリするので、試してみてくださいね。

「大手調剤薬局」「中小調剤薬局」それぞれオススメの転職サイトを紹介

薬剤師が転職をするなら、転職サイトを利用するのがマストです。

ネットやハローワークを利用して情報収集もできますが、転職サイトには非公開求人もあるので、転職サイトに登録する方が出会える求人数はずっと多いです。

さらに転職のプロであるエージェントに相談に乗ってもらえるので、どんな職場が合っているのか、そもそも転職すべきか悩んでいる方は、的確なアドバイスがもらえます。

ただ転職サイトならどこでも良いというわけではなく、大手調剤薬局が得意な転職サイト、中小調剤薬局が得意な転職サイトなど、それぞれ特色があるんです。

大手・中小それぞれオススメの転職サイトを、2つずつご紹介しますね。

大手調剤薬局への転職にオススメの転職サイト

大手企業の求人数が多いのは、転職支援会社が母体の転職サイトです。

マイナビ薬剤師・リクナビ薬剤師はどちらも大手企業との繋がりが深く、求人数もトップクラス。

マイナビ薬剤師は求職者にピッタリ合った求人先を見つけることに力を入れているので、どんな職場が向いているかわからない方に向いています。

中小企業の求人数も多いので、大手と中小のどちらにしようか迷っている方にもオススメです。

リクナビ薬剤師は大手企業の求人の紹介に特化しているので、その分大手企業への交渉力も強いです。

ドラッグストア求人にも強いので、ドラッグストア母体の調剤薬局希望の方も、リクナビ薬剤師の利用を検討してみてください。

中小調剤薬局への転職にオススメの転職サイト

ファルマスタッフなど調剤薬局が母体の転職サイトは、横の繋がりを重視する中小調剤薬局の紹介を得意とします。

ファルマスタッフは求人数はそれほど多くないものの、求人を厳選しているので、転職後の離職率が低いのが特徴。

高年収求人が多く、現場の人間関係にも詳しいので、転職結果への満足度が高いです。

マイナビ薬剤師は上記の通り、取り扱い求人が幅広く大手も中小も得意としています。

求職者のニーズと転職先のベストマッチを意識した転職サイト。
中小薬局の中でも、自分がどんな特色の薬局に合うか悩む方におすすめですよ。

労働条件の交渉も得意としたサイトなので、希望の条件がある方は相談してみましょう。

各転職サイトについては、こちらの「【2021年最新】薬剤師転職サイトランキング|エージェントが業界内の評判を元に徹底比較!」の記事にて詳しく比較してますので、よければ参考にしてくださいね。

この記事を書いた人

三上小夜香 三上小夜香
大手調剤薬局に勤務後、転勤族であるMRとの結婚により退職。結婚後はしばらくパートで働き、派遣薬剤師に転向。妊活に専念するため退職し、現在は子育てとライターの兼業中。趣味はゲームとネットサーフィン。

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