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【薬局設備】最新の自動ピッキングシステム3機種の使用感

【薬局設備】最新の自動ピッキングシステム3機種を口コミ付きで紹介!

  • 2021.04.13

2015年に厚生労働省から「患者のための薬局ビジョン」が出されて以降、薬剤師の「対人業務」が強く重要視されています。

2020年度診療報酬改定においても、対人業務に対する算定項目が追加されました。

薬剤師が対人業務に集中するためには、対物業務の負担軽減が必要不可欠。

日本調剤も2020年5月から湯山の最新自動ピッキング装置「ドラッグステーション」を導入し、調剤業務の効率化を図っています。
参考 日本調剤 最新機器「ドラッグステーション」導入による次世代の薬局運営に向けた調剤業務の効率化に関する実証実験開始

今回は薬剤師の対人業務をサポートする、ピッキングシステムを3機種紹介します。

実際の利用薬剤師による、利用感想も掲載していますよ。

三上小夜香

0402通知を受けて薬剤師以外の職員による調剤を行う場合も、ピッキングシステムがあれば安心ですね。

湯山 自動薬剤ピッキング装置 Drug Station(ドラッグステーション)

Drug Station

画像引用:湯山 自動薬剤ピッキング装置 Drug Station(ドラッグステーション)

日本調剤で導入した、湯山の最新機種です。
最大の特徴は、搭載可能な薬剤の多さ。
トレイの組み合わせ次第ですが、最大増設で約1,900種類を搭載できます。

ピッキングシステムと聞いて想像するのは、処方通りのPTPがジャラ!っと出てくる機械。
ですがドラッグステーションは、ピッキングをサポートするシステムです。

処方を入力すると、調剤台に指定の薬剤のトレイが出されます。
調剤者はそこから必要な数の薬を取り出します。
Drug Station

カメラによる監査システムと重量監査システムが入っているので、数量ミスを防げます。
監査の記録が残るので、後から確認もできますよ。

以下、実際にドラッグステーションを利用中の薬剤師の利用感想です。
※紹介する意見は読みやすいように一部改変しています。

ドラッグステーション導入により、薬剤師ごとに違ったピッキング時間の差が減り、過誤も減りました。
患者様の待ち時間が減ったのも導入のメリットです。施設の特化品目など使用頻度が高い薬剤は充填頻度も高く、充填せずそのままピッキングした方が早く感じることもあります。
充填の頻度を減らせるように工夫ができればいいなと感じています。
自動ピッキングで薬剤を取り出してからの確認作業が手間に感じることもありますが、そこまで気になりません。

取り間違いがないのは強みだと思います。チェック機能で重量と数量をみられるようなので数のエラーも防げます。全自動調剤でないにしろ、物と数があっている、また根拠も残せる(データが残る)ので患者からの足りない、違うモノが入ってるなどの対応にも役立ちます。(実際には患者の勘違いもよくあります)

ピッキングと監査を、テンポ良く進められるのがドラッグステーション。

完全自動調剤ではない代わりに、漢方薬など大きい薬を入れたり、複数の薬を1つのトレイにセットすることもできます。

全自動ピッキングシステムで大きな手間となる、PTPシートの向きを揃える作業も不要。
箱から出してそのまま充填できます。

Drug Station公式サイト 

タカゾノ Tiara(ティアラ)2

Tiara(ティアラ)2

画像引用:タカゾノ Tiara(ティアラ)2

こちらはタカゾノの全自動ピッキングシステム。
処方に従って端数まで完全自動で払い出しされます。

スピード払い出しが可能な機種で、5人分の払い出しが平均3分。
在庫数も1錠単位で管理してくれるので、薬剤師は監査や対人業務に集中できます。

調剤の情報はジャーナルに印字され、半錠など他の調剤情報を漏らさず確認可能。
患者さんからの問い合わせがあった場合にも、正確に回答できますね。

Tiara(ティアラ)2特徴

画像引用:タカゾノ Tiara(ティアラ)2

ユニットの組み合わせにより、錠剤だけではなく点眼や軟膏など外用薬も払い出し可能。
ほとんどの処方を、完全自動で調剤できますよ。

以下、利用感想です。

他の自動払い出し機よりも、場所をとらないので狭い調剤室にも置きやすいです。
忙しい時には時間の短縮になりますね。良く処方される医薬品はすぐ無くなって充填が面倒なので、使用頻度の高い薬剤は沢山補充できるようになると助かります。
スピードに関しては、調剤に慣れると手動の方が断然早いです。

Tiaraが薬を揃えている間に、薬歴の確認・鑑査・服薬指導など、他の業務に時間を割くことができるのが導入のメリット。
薬がTiaraに充填されており、処方内容の入力が正しければ、ほぼ正確に調剤されます。薬の包装変更があった場合、タカゾノのスタッフを呼んでカセットを交換しないと対応できないのが不便。
充填はそれほど手間ではありませんが、錠剤のシートが柔らかいタイプの場合、充填時にシートの頭部分を整えてから充填しないと詰まる原因になったりします。

人間によるピッキングだとどうしてもヒューマンエラーが出てしまいますが、機械であれば正確です。
導入前と比較してインシデントが減ったので、気に入っています。充填する時に金属の部分で手を切ってしまうことがありました。
忙しいとスピーディーに充填しなければならないため、優しい素材を使って欲しいです。毎日充填しなければならないのも、手間です。
特にPTPシートを同じ向きに揃える作業が面倒なので、箱から出してそのままでも充填可能であれば、とても使いやすいと思います。
スピードに関しては、投薬している間に次の払い出しが終わっておりスムーズで早いと思います。

比較的コンパクトなティアラ2は、小規模な薬局でも導入しやすい機種。

スピードは慣れた薬剤師には敵いませんが、ピッキングの手間がなくなると、服薬指導など他の作業に時間をかけられます。
PTPの向きを揃えることによる充填の手間は、今後改善に期待したいですね。

Tiara2 公式サイト 

湯山 全自動PTPシート払出装置 robo-pickⅡ

robo-pickⅡ

画像引用:湯山 全自動PTPシート払出装置 robo-pickⅡ

最後に1番多く利用口コミが集まった機種を紹介します。
ドラッグステーション同様に、湯山のピッキングシステムです。

処方を入力すると、セットされたトレイに自動で払い出し。
旧バージョンのrobo-pickでは手動だった、100錠単位の束も払い出し可能です。

従来の機種に比べ、セット可能なシート数も増えました。
充填回数が減るので、手間やミスが防げますね。

robo-pickⅡ特徴2robo-pickⅡ特徴2

画像引用:湯山 全自動PTPシート払出装置 robo-pickⅡ

処方の薬剤数が多い薬局では、6分割のトレイも使用可能。
薬剤師の充填ユニットも、薬局の規模に合わせて1~10ユニットまで選べますよ。

以下は、薬剤師による利用感想です。

様々な種類のPTPシートに対応しているので、サイズを気にせず使用できるのはありがたいです。以前の機種より大容量のシートを補填できるので、充填の手間が省けています。トレイが4分割のため多数の処方が出ている患者様では一度で出来ないので、8分割があると嬉しいです。1人あたりの薬剤の種類と量にもよりますが、ティアラの「5人分の払い出しが平均3分」と遜色ない速度で払い出しできていると思います。

当院では入院患者さんの処方は、ロボピックⅡでピッキングしています。全ての薬剤は揃いませんが、夜勤時には便利です。外用剤と内服でも一部利用できない薬剤があるのを改善してほしいです。調剤スピードはそれほど速くはありませんが、文句をいわず1日中ピッキングしてくれるので助かります。

全自動なので楽ではあります。患者さんにいち早くお薬を提供できるので効率がいいと思います。機能は良いですが場所を取るので、もう少しコンパクトだといいですね。ティアラの「5人分の払い出しが3分」に比べると、遅いと思います。

ピッキングを代わりにしてくれるので他の作業に集中しやすいし、充填作業がしやすい構造になっているのは良い。ただスピードは遅く、薬局が空いている時は手で取った方が圧倒的に早かった。

充填しておくと勝手に揃えてくれるし、使い方も難しく無い。1回に補充できる量が今の1.5~2倍程あればありがたいです。ガンガン使うお店だとすぐに補充しなくてはいけなので。薬剤5種程度の5人分の処方なら、2~3分で調剤できていると思います。

ヒートをわざわざ全て同じ向き入れ、出てきたら元に戻す二重の手間が気になる。向精神薬も入れていたので、毎日棚卸ししなくてはならないのも面倒に感じます。

全自動でのピッキングシステム導入は人手が増えたのと等しく、薬剤師の負担軽減や待ち時間解消に繋がります。

ピッキングサポートシステム「NEW PORIMS」との連携で、手動ピッキングのミスも軽減できますよ。

旧バージョンのrobo-pickより充填可能数は増えましたが、PTPの向きを揃える手間がかかるという意見が多く、今後改善が期待されます。

robo-pickⅡ公式サイト 

まとめ

調剤をサポートするDrug Station、完全自動で調剤してくれるrobo-pickとTiara2。
どの機種も一長一短ありますが、薬局運営をスムーズにしてくれる高機能機器です。

特にインシデントを限りなく減らせることは、導入の大きなメリットとなります。

ピッキングに時間をかけず、患者さん応対に力を入れるサポートにもなってくれます。
薬剤師が少ないときの、ダブルチェックとしても役立ちますよ。

実際の利用意見も含め、今後の設備選びの参考にしてくださいね!

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