「給与が低すぎる」
「年収をもっと上げたい」
というのは、薬剤師によくある不満や希望。
事実、薬剤師に現職への不満を聞いたところ、「給与面」に対する不満は、人間関係や労働環境に続いて3番目に多いという結果に。
参考:マイナビ薬剤師 薬剤師の就職先別「年代」「年収」調査
薬剤師が年収アップする方法は、「現職で昇給・昇格する」「転職する」のどちらか。
結論から言うと、転職する方が圧倒的に簡単です。
実際に今回インタビューした転職エージェントの場合、担当した薬剤師の約7割が年収アップに成功したそうです。
残りの約3割は、転職活動の中で通勤時間など年収よりも優先したいものを見つけて路線変更したとか。
薬剤師が年収アップを狙うなら、転職が近道と言い切れる理由を解説していきます。
転職エージェントへのインタビューでわかった、実際の年収アップ事例や目標年収へ到達する方法も解説していますよ。
この記事を読み終えれば、年収アップして働くご自身の姿が想像できるはず。
給与面で満足できれば、仕事へのモチベーションも上がりますよ!
「高年収だと激務では?」と考える人は多いですが、必ずしも高年収=激務とはならないので安心してください!その理由も解説します。
好きなところから読む(クリック可)
薬剤師はなぜ転職で年収アップしやすいのか
転職で年収アップできる理由は、大きく2つ。
- 企業によって、給与テーブル(基準)が違うから
- 薬剤師不足の企業・薬局は、相場より高い年収で募集するから
同じ薬剤師でも、企業ごとに初任給が違うのはよく知られていますね。
それと同じで、給与の基準は企業ごとに違います。
ほぼ同じ業務内容の3年目薬剤師でも、企業によって50万円以上年収に差が出ることも。
転職前と比べて、給与が倍になったという人までいますよ。
同じく!自分も同じように転職でソッコーMAXまでたどり着きました(笑)
— 管理薬剤師.com (@anchananchan321) February 12, 2021
基本的に大規模チェーンの年収テーブルは低め、個人~中規模チェーンは高めです。
併せて、薬剤師の年収のカギは需要と供給。
薬剤師数が不足している企業やエリアは、基準よりも高めの年収に。
大規模チェーンの年収が低めなのは、薬剤師採用がしやすいからとも言えます。
高年収求人って激務?年収と忙しさは必ずしも比例しない!
高年収の求人って、忙しそう…。
人が足りてないから高年収って、ブラックっぽいし…。
確かに、高年収の代わりに激務という薬局はあります。
でも高年収=激務ではないんですよ。
前述のように、年収の基準は企業によって違います。
業務内容は一般的なのに、基本給が高い企業もあるということ。
実際に「仕事が楽になったのに、給与が上がった。」という方を、という方は何人もいます。
残業が少なくても給料が高い会社はあるんですよ。
年収が高い企業名・交渉可能な企業名は「薬剤師が残業を減らして年収を下げない転職の方法薬剤師が残業を減らして年収を下げない転職の方法」で公開しています。
特に急募案件では、忙しくなく年収アップを叶えやすいですね。
「新店オープンに採用が間に合わない」「急な退職者の代わりが見つからない」などです。
急募と言っても、本来の営業に必要な人員が確保できていないだけ。
忙しさは通常の薬局と変わらないことがほとんどですよ。
エージェントも急募のお宝求人を獲得するために、日々企業とのパイプ作りを頑張ってます。
好条件のお宝求人は、関係性の強い転職サイトにのみ公開する企業が多いですよ。
高年収求人の取り扱いは、転職サイトごとに違います。
激務高年収求人を多く扱うサイトや、急募のお宝求人を多く取り扱うサイトなど。
自分の目指す勤務スタイルや目指す年収に合う転職サイトを使うことが、年収アップのコツ。
年収アップに強い転職サイトの選び方は「転職サイトごとに高年収求人の種類が違う!自分にあったサイトはどこ?」の項目で詳しく解説します。
マイナビ薬剤師など企業との関係性が良い転職サイトには、好条件のお宝求人が回ってきやすいです。
薬剤師は転職でどんな年収アップが実現できる?実際の事例を見てみる
転職をイメージするには、実際の事例を知るのが一番です。
以下では転職エージェントへのインタビューから、年収アップを叶えた薬剤師の転職事例を紹介しています。
事例ごとに転職の難易度(再現性)を、5段階で評価していますよ。
ご自身の状況と近いものはどれか、探してみてくださいね。
病院薬剤師から大手の調剤薬局への転職:転職難易度
とてもよくある転職パターンです。
新卒から基幹病院で勤務している方で、3年経ってもなかなか年収があがらないことから転職を希望。
先輩は、5年経ってもあまり年収は変わらないとおっしゃっていたそうです。
当時の年収は、残業込みで約400万。
調剤薬局での勤務は未経験のため、イチから勉強させてくれる環境を希望しました。
大手チェーン薬局を複数面接受けたところ数社から無事内定が出て、最終的には調剤機器や研修制度が充実している企業へ入社。
企業の評価としては、非常に勉強熱心な方で人柄もよいので是非欲しい人材だったと高評価だったそう。
年収提示は通常の年収テーブルで420万+別途残業代支給と、実質20万以上の年収アップです。
大手の勤務薬剤師から中小の管理薬剤師(候補)への転職:転職難易度
こちらも、とても多い転職パターンです。
大手チェーン薬局で4年勤務した男性の方です。
来年に子供が産まれることもあり、年収アップと異動が少ない環境での勤務を希望しました。
新卒から4年間大手で経験を積んだこと、在宅業務や発注業務・新人育成などもやっていることを評価され、30店舗規模の管理薬剤師候補として採用に。
年収は最初から管理薬剤師手当が支給され、年収は440万円から490万円へ50万円アップ。
ドミナント展開(特定の地域に集中出店すること)している企業なので、転居を伴う異動もありません。
この方は都市部だったので50万円アップでしたが、エリアやタイミングによっては70~80万円上がる場合も。
管理薬剤師・管理薬剤師候補の求人は狙い目です。
中小薬局から年収が高く忙しくない中小薬局へ転職:転職難易度
「残業を減らして年収を上げたい」という希望を叶えた転職事例です。
中小薬局の中には、過度に忙しい薬局も。
プライベートを充実させたいけど年収も落としたくないというのは、よくある希望です。
中小規模の薬局で勤務中の、30代前半の女性薬剤師の方です。
店舗の薬剤師人数が少なくて残業が多く、休みもなかなか取れないため転職を決意。
近々結婚が決まっており現在よりも残業がを減らしたいけど、年収はキープしたいという希望です。
転職の結果、スキルや経験を評価され年収530万の提示となり、現職から30万円アップ。
中小薬局で年収30万円アップはそれほど難しい条件ではありません。
働く環境に配慮している薬局を探せば、「残業を減らして年収アップ(維持)」はそれほど難しくないですよ。
個人薬局から休みの多い中小薬局の管理薬剤師へ転職:転職難易度
「年収も上げたいけど、休みも充実させたい」という希望。
調剤薬局は週休2日を取りにくい環境のため、休みの少なさを不満とする方は多いですね。
事例は、個人薬局で勤務している40代の男性薬剤師の方の転職です。
数年前に現在の薬局に転職したものの、定休日は平日午後と日曜日のみ。
さらに元は休みだった平日午後も他店舗に応援・ヘルプにいくこともあり、休みが少なく転職を決意しました。
現在の年収は残業込みで550万円で、ご家庭もあるため年収は下げたくないという希望。
求人を探したところ中小薬局の新店で管理薬剤師の募集があり、経験を評価され無事内定。
なかなか人が集まらないエリアだったこともあり、年収は現職から50万円アップで600万の提示。
転職先は週休2日(日・水休み)だったので、希望通り休みが増え年収も上がりました。
よくある事例というほとではないですが、タイミングよく求人に出会えれば実現可能な転職です。
勤務エリアを妥協すると、年収が上がり休みも充実した求人が見つかりやすいですよ。
こちらの記事でも地方勤務を選んだことで、年収アップと勤務環境の改善を叶えた方の体験談を紹介しています。
参考記事
地方勤務を選んだ薬剤師の年収アップ転職体験談
通勤距離と高年収の両方を優先した転職:転職難易度
「通勤30分以内希望」や「電車乗り換えなし希望」などエリア希望を妥協せず、高年収を狙うのは正直なところ至難の業。
年収10~20万円程度のアップなら可能ですが、大幅アップはかなり難しいです。
通勤距離と高年収の両方を叶えられる求人が全くないわけではないですが、長期的に求人を探すことになります。
通勤距離と高年収は、どちらかを妥協するのが現実的です。
企業から土日休みで年収が落ちない薬局への転職:転職難易度
「年収は落とさず、土日は休み」
MRなど企業で働いている薬剤師から出やすい希望ですが…正直かなり難しいです。
MRやCRAとして企業で働く薬剤師の年収は、薬局やドラッグストアに比べて高水準。
同じレベルでの年収を求めるなら、管理薬剤師~ラウンダーを狙うことになりますが、現場未経験の薬剤師には難しいです。
さらに薬局やドラッグストアは、基本的に土曜日の勤務があります。
なかなか希望に合う求人は存在しないため、難易度がかなり高い転職と言わざるを得ません。
年収をどれくらい上げたいのか、他はどこまで妥協できるのか考えるのが転職成功のコツ。
「転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い」も参考にしてください。
薬剤師が転職をして目標年収の求人を獲得するための方法
年収アップを希望するなら、まずはどれくらいの年収が欲しいか考えてみましょう。
当然希望年収が高くなるほど、転職難易度は上がります。
年収によって転職の方向性も変わるため、目指す年収を決めた方が転職はスムーズです。
以下では目標年収ごとの、達成方法例を紹介していきます。
自分で実現できそうな年収を、想定してみましょう。
薬剤師が年収500万円を目指す方法
調剤薬局やドラッグストアの薬剤師の場合、年収500万を目指すのはそれほど難しくありません。
年次昇給だけでも、将来的には年収500万円をクリアできます。
ただ調剤未経験から薬局薬剤師に転職する場合は、年収500万円に達しない可能性も。
調剤未経験の方が年収500万円を目標とするなら、以下を意識して転職活動をしてみましょう。
給料の良い中小企業で働く
中小企業は、大企業よりも給与ベースが高め。
経験や募集の緊急性により、未経験500万円が叶えられる可能性は十分にあります。
地方の薬局で働く
地方は都心と比べて年収相場が高いので、調剤未経験でも年収500万で入社しやすいです。
全国転勤可の契約での入社も、年収500万円をクリアできることがあります。
ドラッグストアで働く
ドラッグストアは年収が高い傾向にあるので、未経験でも年収500万を超えて入社できます。
たとえば、ウエルシア薬局だと新卒でも年収500万を超えます。
薬剤師が年収600万円を目指す方法
年収600万円は、同じ職場に長く勤めるだけでは叶えられない場合も。
薬剤師の平均年収が561.7万円[※]であることを考えると、年収600万円を超えるにはもうワンステップ工夫や努力が必要です。
※出典:e-Stat(政府の統計の総合窓口)|令和元年賃金構造基本統計調査‐職種職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
薬剤師としてのスキル・経験を評価してもらう
経験やスキル、知識を評価してもらうことで年収600万は可能です。
ただ、昇格や昇給のタイミングは半年~1年サイクルなので、600万円到達にそれなりの年数は必要となります。
500万で入社して5年で徐々に給与をあげて600万を目指すより、自身の経験やスキルを評価してもらえるところに転職して年収600万を叶える方が早いことも。
求人企業とのマッチングを意識する
自分の持つスキルや経験が、求人先が求めるスキルや経験と合うことを意識すると、エージェントによる交渉で年収600万円がクリアできる可能性が高まります。
具体的には、管理薬剤師の経験や専門薬剤師資格が評価されやすいです。
給料の良い中小企業で働く・地方の薬局で働く
年収500万円のところで記載したとおり、どちらも年収大幅アップを叶えやすい環境です。
特に都市部での年収600万円は急に難易度が上がるので、元の年収設定が高い企業を狙う必要が出てきます。
管理薬剤師・一人薬剤師になる
都市部で年収600万を目標とするなら、管理薬剤師・一人薬剤師の募集を積極的に狙いましょう。
管理薬剤師候補としての募集は珍しくなく、通常求人よりも年収高めの設定です。
ある程度の経験があれば、年収交渉もできますよ。
年収500~600万円までなら職場の選び方で達成可能ですが、それ以上はポジションアップを含め計画性が大切ですよ。
薬剤師が年収700万円を目指す方法
勤務薬剤師で年収700万円は、600万円に比べてかなり難易度が上がります。
定年まで勤め続けても700万円に届かない企業も多いため、早いうちから工夫や年収アップのための意識作りが大切です。
管理薬剤師・一人薬剤師になる
地方の中小薬局で管理薬剤師であれば、年収700万円を狙えます。
ただ、都心や大企業薬局だと700万は届きません。
ラウンダーとして働く
勤務場所が固定される薬剤師に比べ、体力的にも負担があり多くの知識や経験を求められるラウンダー。
大変な分年収は高め設定なので、年収700万円も可能です。
ただし経験が求められる職のため、面接での評価が年収に直結します。
経験不足と判断されれば700万円はもらえないことも。
エージェントと十分に面接対策しておくことも大切です。
エリアマネージャーとして働く
ラウンダーと同様もしくはそれ以上に負担がかかるエリアマネージャーも、年収700万が狙えます。
入社スタート時点からエリアマネージャーとして勤務するケースはほとんどなく、最低でも管理薬剤師からのスタートが必要。
その上で会社のやり方やルールを理解し、実績や周りからの信頼を得た人だけがなれるポジションです。
エリアマネージャーとして年収700万円を狙うために、早いうちにエリアマネージャーを配置している企業に転職しましょう。
薬剤師が年収800万円を目指す方法
薬剤師での年収800万円は、かなり難易度高め。
募集自体も少ないため、長期的に探しましょう。
全国への異動もありのラウンダー勤務
2週間~数か月ごとに異動したり応援もあるような、臨機応変に対応する働き方です。
フットワークの軽さだけではなく、複数の薬局で勤務した経験がないと採用とならないことがあります。
ラウンダーは多くの場合で年俸制で、全国異動ありになると800万円を超えるケースが出てきます。
人が集まらないエリアの勤務
北海道や東北の地方エリア・山陰地方などのなかなか人が集まらないエリアでは、年収800万円を超える求人が出ることも。
年収800万円に加えて、住宅提供がある求人もあります。
中小企業の幹部候補求人
ほとんど発生しない求人ですが、中小調剤薬局の幹部候補だと年収800万円を超える可能性があります。
採用には、現場経験に加えて、管理薬剤師以上のマネジメント経験が必要不可欠です。
幹部候補求人は、経験豊富な30代後半~50代の方が対象となります。
日本人って生え抜きの方が評価される気がするんだけど、ずっと同じ企業で頑張って年収700万円はムリ?
長く勤めて年収アップしてる人もいますが、転職組の方が高年収達成率は良いです。
転職によって得た様々な経験やチャレンジ精神が、キャリアアップに繋がりやすいからですね。
転職エージェントを利用すると年収アップ転職に有利!その理由は?
転職サイトを使ったら、企業に手数料がかかる分だけ年収アップに不利じゃないですか?
個人で問い合わせた方が有利な気がします。
確かに一部の個人薬局で、直接応募を優先していることも。
でも本当にごく一部です。
ほとんどの場合は、転職エージェントを利用した方が年収アップに有利ですよ。
年収アップ目的の転職でも、手数料がかかる転職サイトを使う方が良い理由は以下です。
- 急募求人や好条件で応募できる企業の情報が多いから
- 個人よりも積極的に交渉できるから
- 求職者の年収や経験を客観的に評価してくれるから
急募求人や好条件で応募できる企業の情報が多いから
急募求人の多くは、企業HPやハローワークには出ません。
関係性の強い転職サイトやエージェントに、非公開求人として優先的に紹介されます。
転職サイトによっては、特定の企業に対して有利に交渉できることも。
そもそも「転職サイトを利用できる企業=人件費に回すお金に余裕がある企業」ということ。
逆を言えば紹介料をケチる企業は、薬剤師にもタップリ報酬は出せません。
実際、紹介手数料を値切るような企業は経営状態が不安定だったり、薬局内の機器や体制が整っていないことも。
転職サイトを使うことで、安定した企業の見極めもできるんですよ。
個人よりも積極的に交渉できるから
面接を受ける身として、基本的に求職者は下手になるものです。
対して企業側は「雇う立場」ですし、できるだけ低い年収で良い人材を確保したいと考えるのは当然。
個人で交渉するのは、かなり難しいんです。
しかし転職サイト側は、第三者。
お互いの希望が合うように調整する形で、積極的に交渉してくれます。
場合によっては「本人の希望ではない」というスタンスで、強気に交渉することも。
他企業での提示年収などを伝えて、交渉を成功させることもできます。
求職者の年収や経験を客観的に評価してくれるから
普通は自分が勤めている企業の年収について、先輩や知人の話・ネットの情報しか持っていないもの。
「今後、今の企業に勤めていて年収アップできるのか?」
「可能ならどれくらいの年収になるのか?」
などは、わかりにくいですね。
転職エージェントは多くの企業情報を持っているので、おそらく皆さんが今勤務している薬局の給与情報も知っています。
なので「今の年収は市場的に適切か?」「転職したらどれくらい年収が上がるか?」を、客観的に判断してくれます。
転職エージェント目線で求職者のスキルや経験を評価し、年収を上げる方法や年収アップできる働き方の提案も。
年収アップを考えるなら、転職エージェントのアドバイスを受けるのが近道ですよ。
年収アップを得意とする転職サイトを使えば、さらに効果的に年収を上げられますよ。
転職サイトごとに高年収求人の種類が違う!自分にあったサイトはどこ?
「とにかく高年収!」
「環境とのバランスも大事!」
など、転職サイトごとに高年収求人への対応が違います。
年収アップを実現して転職を成功させるには、転職サイトの選び方が大事です。
以下に、タイプ別のオススメ転職サイトを紹介します。
とにかく年収アップしたい!
オーダーメイド求人のファーマキャリアがおすすめ
元からある求人を求職者に提案するのではなく、求職者を企業にアピールして求人を作成するオーダーメイドスタイルのファーマキャリア。
意欲的な薬剤師を企業にアピールして、管理薬剤師候補やラウンダー候補として高年収採用を実現してくれます。
特に若手薬剤師の年収アップを得意としている転職サイト。
年収450万円 600万円の150万円アップも実現させています。
具体的には3年目~35歳くらいの薬剤師の年収アップが期待できますよ。
管理薬剤師やラウンダーとして働くことになるため、「忙しくても良いので高年収欲しい!」という方に向いています。
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激務でも良いので高年収が欲しい
さらに高年収が欲しい方にはアプロ・ドットコムがおすすめ
「年収アップ」を重視している転職サイト。
高年収に興味がない薬剤師には、積極的に求人を紹介しないほどです。
ブラック求人も扱っているので、ファーマキャリアで高年収求人が見つからなかった方はアプロ・ドットコムに相談してみましょう。
ブラックと言っても、感じ方は人それぞれ。
残業が多いことを「残業代が増えるから歓迎!」と感じる方もいるし、ワンマン社長でも「高年収ならOK!」という方もいますね。
アプロドットコムは離職率が高い求人も扱いますが、離職理由を絶対に隠しません。
高年収を追及したいなら、一度相談してみましょう。
労働環境を妥協できるならガンガン年収アップ交渉してくれるので、「若いうちに稼ぎたい!」と考える方向けの転職サイトです。
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ワークライフバランスも大事にしたい
環境重視で積極的に交渉してくれるマイナビ薬剤師がおすすめ
優秀なエージェントが多く、求職者の希望と求人をしっかりマッチさせてくれるマイナビ薬剤師。
企業情報に詳しく、ブラック薬局や経営が不安定な薬局は避けて紹介してくれます。
様々な職種の転職を手がけるマイナビグループなだけあり、企業とのパイプ作りがとても上手。
急募などお宝求人を、多く保有しています。
労働条件をしっかり交渉してくれるので、激務の職場を避けて落ち着いて働けますよ。
求人数が多く様々な条件や年収から検討できるので、労働条件を重視しつつ年収アップしたい方におすすめです。
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ベテラン薬剤師で年収アップしたい
ハイクラス求人が多いCME薬剤師がおすすめ
管理薬剤師やラウンダーだけではなく、本社勤務や中小企業の幹部候補求人も保有している転職サイト。
知識や経験がある薬剤師には、他では出ないようなハイクラス求人を紹介してくれますよ。
全国展開の大規模チェーンのエリアマネージャーから、CME薬剤師の紹介で中小企業の幹部候補になった方もいますよ。
年収は700万円→900万円へ。
転職先が見つかりにくい、40代以上の薬剤師の転職紹介も得意としている転職サイトです。
現職で知識や経験を積んでいるけど年収アップが見込めない方にピッタリですが、レア求人自体は少ないので長い目で転職活動しましょう。
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薬剤師の年収アップ方法13選!『年収アップ度』と『激務度』付き
「薬剤師として優れているから高年収を狙える」とは、残念ながらなりにくいのが現状です。
例えば、このようなものですね。
- 在宅関連の知識やスキル
- 疾患や科目・薬に関する知識
- 研修認定薬剤師資格
- OTC薬や漢方などの幅広い知識
もちろん中には年収アップに繋がりやすいスキルや経験も。
転職も含めて、薬剤師が年収アップする具体的な方法を見ていきましょう。
どれくらい年収がアップするのか、取り組むことの大変さも5段階評価で紹介しています。
年収アップ方法 | 年収上がり幅 | 激務度 |
店舗業務以外も積極的にこなす | 5~20万円 | |
認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取る | 5~50万円 | |
社内で定めている評価制度の基準をクリアしていく | 10~50万円 | |
給料の良い中小で働く | 10~50万円 | |
店舗運営の知識をつける | 20~50万円 | |
夜遅い時間のシフトを積極的に入る | 20~50万円 | |
残業前提で入社する | 20~60万円 | |
福利厚生の良い会社を選ぶ | 30~60万円 | |
自身のスキルと求人先企業の望むスキルをマッチングさせる | 10~70万円 | |
地方の薬局で働く | 30~100万円 | |
2~3店舗掛持ち前提で入社する | 30~100万円 | ~ |
一人薬剤師で働く | 40~100万円 | |
ラウンダーとして働く | 40~120万円 |
※年収の上がり幅は、転職エージェントのインタビューによる実際の年収変化をもとに記載しています。
企業や店舗によっては必ずしも表の通りとはならないため、事前にご確認ください。
1.店舗業務以外も積極的にこなす
年収アップ度(5~20万円アップ)
激務度
店舗の業務をこなすのは当然ですが、それ以外も積極的に参加して行きましょう。
例えば学会発表や地域や関連医療機関との勉強会・研修会などの管理業務取り、新人の研修担当などが挙げられます。
基本の仕事以外にも参加することで、基本給が上がる可能性がありますし、技能手当・職能手当や調整手当がつくこともあります。
2.認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取る
年収アップ度(5~50万円アップ)
激務度
資格取得者に対し、手当を支給している企業があります。
これから認定薬剤師や専門薬剤師を目指して行きたい方、病院薬剤師働いている中で資格を取得した方は、手当の出る企業を狙うのも手です。
ごく一部ではありますが、実務実習指導薬剤師に対し学生の指導を条件に手当を出している企業もあります。
▼求人例▼
画像引用:マイナビ薬剤師
3.社内で定めている評価制度の基準をクリアしていく
年収アップ度(10~50万円アップ)
激務度
画像引用:クオール QOL認定薬剤師制度について
クオールでは独自の社内認定制度を設けており、クリアすることで年収もアップします。
このように薬剤師の成長を目的として、評価制度や認定制度を設けている企業であれば、知識やスキルを高めることで年収を上げることが可能です。
日本調剤では評価制度による昇給に加えて、資格に対しても手当をつけています。
薬剤師の知識や経験向上に対する、モチベーション維持になりますね。
参考:日本調剤|薬剤師のスキルアップを今まで以上に後押し、外部資格項目追加など新人事制度を導入
4.給料の良い中小で働く
年収アップ度(10~50万円アップ)
激務度
全体的な傾向で言うと、大手に比べて中小薬局は給与が高いです。
厚生労働省が公表しているこちらの賃金構造基本統計調査(2019年)を見ても、企業規模が大きくなるほど、薬剤師の平均年収が下がっています。
企業規模 | 平均年収 |
10人~ 99人 | 618.0万円 |
100人~999人 | 548.5万円 |
1000人以上 | 535.6万円 |
平均 | 561.7万円 |
出典:e-Stat(政府の統計の総合窓口)|令和元年賃金構造基本統計調査‐職種職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
大手は給与テーブルが決まっているので、年齢や経験により給与が固定されてしまいます。
一方中小企業は規定を細かく決めていないことが多いので、年収の交渉もしやすいです。
参考記事 調剤薬局ではなぜ大手より中小の方が給料がいいのか
5.店舗運営の知識をつける
年収アップ度(20~50万円アップ)
激務度
- 店舗の売上や利益の管理
- 門前の医療機関とのリレーション構築
- 過誤等のリスクマネジメント
- スタッフ採用や育成
このような知識は、管理薬剤師をはじめ、エリアマネージャー・課長や部長・ブロック長へ上がっていくために欠かせないもの。
大企業の多くでは店舗運営やマネジメント研修などが用意されているので、積極的に参加しましょう。
研修以外で店舗運営の経験を積むなら、薬局経営やエリアマネージャーの経験者に話を聞くのがオススメです。
リアルな失敗談や苦労した事は、とても参考になりますよ。
勤務薬剤師の時から上司や薬局長に相談して、新人育成やシフト作成・管理業務などを経験させてもらうのも良いですね。
参考記事 一般薬剤師が知らない管理薬剤師の仕事内容
6.夜遅い時間のシフトを積極的に入る
年収アップ度(20~50万円アップ)
激務度
遅くまで開いている医療モールなどが増えた影響で、遅い時間帯に開けている薬局も増えました。
その場合には9~18時と11時~20時というように、シフトを組んで運営している薬局が多いですが、遅番は人気がなく人が集まりにくいです。
そのため遅番メインで勤務することを条件に、年収交渉ができる場合もあります。
7.残業前提で入社する
年収アップ度(20~60万円アップ)
激務度
残業を一定程度する前提で、見込み残業代を給与に上乗せしてもらう方法です。
見込み残業代に関しては個人での交渉が難しいので、転職エージェントに交渉してもらうと良いですね。
「ある程度の残業なら苦にならないので、残業代込みで高年収が出るところや、交渉できるところを紹介して欲しい。」
このように伝えてみてください。
注意したいのは、ごくまれに見込み残業代の規定を超えた残業をしても、残業が出ないケースがあることです。
予測残業時間はエージェントを通して確認した上で「月間〇〇時間の見込み残業込み」などと、具体的な残業時間数を入れた書面にて契約を交わすことが大切です。
8.福利厚生の良い会社を選ぶ
年収アップ度(実質30~60万円アップ)
激務度
年収を上げる方法は、給料を上げることだけではありません。
福利厚生によって手当をもらったり、手元に残すお金を増やすことも可能です。
福利厚生が充実している企業を、例としていくつか挙げます。
会社名 | 家賃・住宅、家族系の補助 | その他 |
アイセイ薬局 | 家賃の6割を会社が負担 | 入社一時金20~50万
特別手当3万/月など |
クリエイトSD | 月5万の家賃補助有。 社宅であれば、初期費用や光熱費等も含めて年間100万円以上を会社が負担。 |
管理薬剤師でも残業代は別途支給 |
総合メディカル | 家族手当(配偶者1万、子供1人につき7500円)を毎月支給。
借上げ社宅制度利用で、家賃8割が会社負担。 |
|
アイン薬局 | 全国職は家賃の最大8割、エリア限定職は最大6割を会社が負担。 | リフレッシュ休暇制度で、初年度5連休・2年目位以降9連休取得可 |
クオール | 家族手当(配偶者1万、子供1人につき8500円)を毎月支給。
配属地域により地域手当として月額2~6万を支給。 |
管理薬剤師でも残業代は別途支給 |
表に載せた以外にも、全国エリアで勤務可能な場合には、転勤なし勤務よりも住宅手当や地域手当などを充実させている企業が多いです。
独身者や子どもがいない家庭で転勤に抵抗がないなら、全国勤務可の社員を優遇している企業を選ぶと良いですね。
一方子どもが多い家庭なら、家族手当がある企業を選ぶと、手取りが多くなります。
子育て家庭に役立つ時短勤務も、子どもが小学校入学までと決まっているところや、小学校3年まで・中学校入学までと企業によってバラバラ。
福利厚生が、家庭環境やライフスタイルとマッチしている企業を選ぶことも、年収アップのためには大切なポイントです。
9.自身のスキルと求人先企業の望むスキルをマッチングさせる
年収アップ度(10~70万円アップ)
激務度(管理やマネジメント業務や+αの業務が発生するとして)
自分が持っているスキルや経験、それと求人企業の求めるスキルや経験がマッチしていれば、年収アップも可能です。
例えば「事務なしの完全一人薬剤師店舗」の募集に対し、「レセプト含む管理業務経験あり」の薬剤師であれば、年収は高めに交渉可能です。
ここまでキレイにマッチしていなくても、転職エージェントの頑張り次第で、スキルや経験に対する年収交渉は可能なケースは他にもあります。
自分の持っているスキルや経験・資格などは、余すところなく転職エージェントに伝えて、積極的に交渉してもらいましょう。
10.地方の薬局で働く
年収アップ度(30~100万円アップ)
激務度
一般的に、都市部よりも薬剤師が不足しがちな地方の方が給与が良いです。
都市部と地方を比較すると、だいたい年収で50~100万くらい変わりますし、少し不便なエリアでは100万以上高いこともあります。
例えば東京だと500万の場合、群馬だと550~580万くらいが望めますし、さらに人が集まりにくい山梨や静岡だと、600万を超えることもあります。
参考:都道府県別薬剤師の平均年収(関東)
都道府県 | 平均年収 |
東京都 | 517.57万円 |
群馬県 | 551.86万円 |
山梨県 | 556.06万円 |
静岡県 | 577.61万円 |
出典:e-Stat(政府の統計の総合窓口)|平成30年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別
11.2~3店舗掛持ち前提で入社する
年収アップ度(30~100万円アップ)
激務度~(かけ持つ店舗による)
ヘルプの人繰りに困っている薬局は、大企業・中小問わず多いものです。
ラウンダー勤務とまでいかなくても、近隣の2~3店舗への応援勤務をする前提であれば、年収アップ交渉ができます。
こちらもフットワーク軽く勤務可能なことについて、事前にエージェントに話しておくと良いですね。
12.一人薬剤師で働く
年収アップ度(40~100万円アップ)
激務度
一人薬剤師店舗は必然的に管理薬剤師としての勤務となる上に、何かトラブルがあったときには一人で対処する必要があります。
そのため一人薬剤師店舗は薬剤師として経験が高い人が求められるので、一人薬剤師を経験すれば評価されやすくなります。
企業によっては、困ったことがあったときに本部が調べてくれるサポートをしてくれるところもあります。
サポート体制が整っている企業にいるうちに、一人薬剤師を経験しておくのがオススメです。
一人薬剤師を経験しておけば、ある程度店舗運営の知識もつきますよ。
参考記事 一人薬剤師ってブラック確定?ホワイトな一人薬剤師の職場の探し方
13.ラウンダーとして働く
年収アップ度(40~120万円アップ)
激務度
ラウンダーは複数店舗をかけ持ちで勤務する薬剤師のことで、毎日違う店舗にいくこともあれば、1週間や1カ月ごとに異なる店舗で勤務するケースもあります。
様々な店舗で即戦力として活躍する必要があるので幅広い知識や経験が求められ、その分年収設定も高めです。
年収は高いですが負担も大きいポジションなので、積極的にやりたいという方は少なく希望すればラウンダーとなれることが多いです。
ある程度薬剤師として経験を積んで自信がついたら、ラウンダーにチャレンジしてみるのも良いですね。
ラウンダー経験者は、転職時にも年収交渉がしやすくなりますよ。
「〇時間まで残業できます」「ラウンダーもやりたい」など自分ができる範囲を具体的に転職エージェントに伝えれば、希望年収に合う求人が見つかりやすくなりますよ。
薬剤師の年収アップ転職|まとめ
薬剤師が年収アップするなら、転職するのが簡単です。
なぜなら給与の基準は企業によって全く違うから。
基本の年収が高い企業に転職すれば、忙しさは変わらないまま年収アップが可能です。
もちろん激務で高収入を得るのもアリ。
どれくらい年収アップしたいか、年収以外のことはどの程度優先したいかを考えてみましょう。
年収アップを考えるなら、転職サイトを使うと有利に転職を進められます。
現在の自分の市場価値を教えてもらい、どのような企業・ポジションを狙えば年収アップできるのか教えてもらいましょう。
自分の希望に合った転職サイトを使うことで、希望の求人が見つかりやすくなりますよ。
同じ仕事をするなら、年収が高い方が良いと考えるのは普通のことです。
年収を上げて仕事へのモチベーションやプライベートを充実させましょう!

三上小夜香

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